Hanaに花の王冠

あの脱走の次の日当たりからKenの具合が悪かった。

鼻先から左顔面が大きく腫れていた。

おそらく蜂か何かに刺されたのだと思うけれど、、、

大きくゆがんでしまった顔を見るのもつらかったし、

かわいそうに、相当痛いらしく食事もままならない有様だった。

食器が鼻先に当たると痛いので舌でなめているのを見て、私が手ですくって食べさせた。

人間なら相当に悲鳴を上げているところだと思うけれど、例によって彼等はなにも言わない。

ただ、緩慢な動きと、食欲不振、そして今回は見た目の変容がわれわれへの信号。

そんなKenにしてあげられるのは大好きなおでこやおなかをさすってあげることくらい。

し始めるともちろんHanaもやってくる。

両手で、同じようにしているつもりでもどうしてのKenのほうに注意がいく。

そのうちHanaはあきらめて遠くからわたしとKenを見ていた。

昨日、思い切って抗生物質を注射したら今朝はほとんど腫れがひいて元気な様子。

久々にカリカリのドッグフードも食べていた。

数日寂しい思いをさせたHanaにデイジーで王冠を作ってあげた。

真っ白な彼女によく似合いそうだったから。

でも、うちの子たちはじっとして写真に納まるようなタイプじゃない。

王冠がこんなところにしかのせられなかった。

つかの間の逃亡

我が家の門扉はリモコンで開くのですが、時々どういうわけか開けっ放しになっていることがあります。

据え付けてくれたおじさんはいつも片手にワインのビンを持っての作業だったからでしょうか?

今夜も夕食の後、雨戸を閉めようとして、フト気がつくと門が開け放たれていました。

すぐにKenとHanaの存在を確かめましたが、どうやら外へ行ってしまったようです。

ほうっておいても朝までにはちゃんと戻っているのですが、

何かの拍子に門が閉まってしまうと今度は入りたくても入れません。

実際何度か、木戸口の外で、私が玄関を開けるのを辛抱強く待っていたことがあります。

彼等は決して悪さはしないし、おとなしい犬たちなのですが、

犬を怖がる人にはそんなことはわからないでしょう。

怖さがあまって攻撃されることもあるだろうし、なれない道路に出て

危ない目にあうこともあるでしょうから、真っ暗な道を探しに出かけました。

たいていご近所の大工さんの家の犬をたずねに行くか、

私たちと散歩するコースへ遊びに行くのですが、先ずは道路側を見に行きました。

もちろん[けーん、はなー]と呼びながら。

うしろからPaoloもやってきました。

古いウエスタンのフィルムを見ていたのですが、私が帰らないので心配になったのでしょう。

「あなたが門をちゃんと閉めないからよ」と憎まれ口をたたき始めた頃、

白いものが目に飛び込んできました。

きっとわたしたちの呼ぶ声を聞いた所から全速力で走ってきたものと思われます。

息をぜいぜい言わせながらわれわれについて家に帰りました。

ほんとはもう少し遊んでいたかった事でしょう。

でも、これで私は安心して眠れます。

3匹目?

  かわいいでしょう。

KenとHanaとおなじマレンマと呼ばれる種の犬です。

小川を挟んだ隣のおうちの犬です。

まだ1歳未満のようでKen達よりは小さいですが、

大人になればKenたちより大きくなる感じです。脚が長いですから。

この子は私たちのことを気に入っているらしく、

いつもこうして柵のぎりぎりのところで、われわれの動きを追っています。

何度か門が開いた時に中に入ってきたくらいです。

マレンマは牧羊犬で、仕事に忠実なあまり人に怖がられていますが、

この子もうちのKenとHanaと同じでとってもおとなしい犬です。

この子も兄弟と2匹でいたのに、最近もう1匹のほうを見かけません。

元気でいてくれたらいいのですが・・・