6日ぶりに…

献花

やっと、重い腰を上げて、今日ゴルフ場へ戻ってみました。

馬鹿でした。

もっと早く戻っていればよかった。

ゴルフはかつて、更年期うつで、沈み込んでいた私を助けてくれたのでした。

少々肩や腰や、あちこちに痛みがあっても、ゴルフに行けば

痛みを忘れたり、不思議に痛みが無くなったりしたものです。

 

でも、今回は怖かった。

ゴルフ場のあちこちにEnzoの思い出がある。

行っても、前に進めないのではないかと思って怖くて行けなかったのです。

 

ただ、家にいればいつまでも、同じことを繰り返して思い出しては、泣いて…

頭痛はするし、目も開きにくくなってきて、天気予報はにわか雨だったけれど、

Silvioさんにも薦められて行ってみて本当に良かった。

 

ラウンドをはじめたら、考えることもすることも、沢山あって気が紛れました。

6日ぶりにしては、そこそこのプレーができたし。

 

朝一番に出会ったGiuseppeさんに、「元気?」と尋ねられた時には、

「多分…」と生返事をしていた私も、21ホール(笑)終わって、

帰る時には、またもや出くわしたGiuseppeさんに、

大きな声で、「Ciao!」と挨拶ができたのでした。

 

この、ほんの数日の間に、ゴルフ場の色が変わっていました。

すっかり深い秋の色。

黄葉 黄葉

そして、Enzoが旅だった6番ホールには、

誰が供えたのか、きれいな菊の献花。

Silvioの話では、翌日にはもうそこにあったと。

そして、彼を愛したゴルファーたちが、ティーやボールを添えていました。

こういうのは、初めて見ました。感動でした。

オレンジ色のは、今日私が捧げたもの。

献花

写真の上の方に、白い小さな旗が見えるでしょう?

グリーンは、すぐそこだったのです。

アプローチをして、パットを決めて、おそらくパーであがっていたことでしょう。

もしくは3パットして悔しがったかな?^^;

献花

そして、振り返れば、ここからはこのゴルフ場でも一番素敵な景色が見えるのです。

もうすぐ、山頂に雪を頂き、その美しさは倍増します。

「私が死んだら、6番ホールに灰を撒いてね。」といつも友人たちに言っていた私。

そのことを知ってか知らずか、Enzoめ、先を越したな。

 

 

 

Keiko

italia-keiko.net

1985年、ローマに恋をして住み着いてしまった私。でも人の生活はどこでも同じ。 泣き笑いはどんな言葉を話していても同じ。だったら楽しく生きたいね。

6日ぶりに…」への6件のフィードバック

  1. 素敵な景色。
    素敵なゴルファーたち。
    素敵なKeikoさん。
    菊がまだきれいですね。
    穏やかな秋の日が続きますように。

  2. >菊がまだきれいですね。
    そうなの。
    日曜には強い雨も降ったのに、なにか不思議な気がします。

  3. ティーがグーグルマップのマークみたいな矢印になって
    グリーンを目指してるんでしょうか。

    「皆をひとつにする方だったんだ」
    「こういう時にこうしてひとつになる方々なんだ」
    という双方が伝わって来ますね。

    合わせてチップインバーディーということで。

    1. 数年前、別の方が1番ホールで同じように亡くなられた時には、こういう現象はありませんでした。

      Steveさんのおっしゃるような、皆の心情の表れですね。

      >チップインバーディー
      これを考えなかった!ごめんEnzo(笑)

  4. 皆さんがEnzoさんを偲ぶ気持ち、いいな~

    しんみりしてしまうけど、皆さんの気持ちが伝わってきて、
    なんだか嬉しくもあるわ。

    Keikoさん、ゴルフできて良かった、幸せだね~

    1. しんみりどころか、さすがはイタリア人よ。
      この日は、あの日Enzoと一緒にラウンドしていた
      彼に人工呼吸や心臓マッサージをしていた二人と一緒に回ったので、
      6番ホールに来た時に、少し心配だったんだけど、
      ミスしたら「あ、Enzo の奴め!恨んでるな!」なんて冗談を飛ばしながらプレーしていました。

      私なんか、まだ目が赤いのよ。一体どれだけ泣いたんだか。

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