冷たい大使館

まだイタリアに住みはじめて間もない頃、

何かの申請に行ったか問い合わせをしたか

とにかくローマの在イタリア日本大使館と 関わった時に

大使館は当てにならないと言うか、

ここに住む日本人の助けにはなってくれそうもないという印象を受けたのでした。

 

とにかくそれ以降はどんな手続きにしても全く期待しないで行ったので、

特に腹を立てることもなく 今日に至っておりますが、

今年の11月に10年旅券が切れるので、

ローマ市内の交通量が少ない8月に更新手続きに行こうと決めました。

 

大使館のホームページによると遠隔地に住んでいるものは、

午前11時までに手続きをすれば 当日受領できる

とあったので 電話でその確認を取ろうとしましたが、

返答してくれた女性大使館員の答えは

木で鼻をくくるというのでしょうか

まるで氷のように冷たい言い方で、マニュアルを読んでいるだけのような返答でした。

 

「ローマ県内に住む方はその対象になっておりません」

私「あのー、お向かいの家はすでにフロジノーネ県という結構な遠隔地に住んでいるのですが」

「 ローマ圏内に住む方はその対象にはなっておりません」

私「10年前には確か当日支給していただいたように覚えているのですが」

「 ローマ圏内に住む方はその対象にはなっておりません」

 

こちらが穏やかに話をしているのだから

もしもイタリア人なら「すみませんねぇ、そういう規則になっているので…」

「 猛暑の中を何度も来ていただくのは恐縮ですが…」

などなど、何か人間的な言葉が聞けるものですが、

問題の解決にはならなくても、こちらの気が済むような話の仕方をしてくれるものです。

 

もちろん必ずしもそうとは言えませんが、

同じ日本人で祖国を遠く離れて住んでいる者同士、

最低限のリスペクトと言うか、

何か最低限の心根というものが感じられるような話し方はできないものでしょうか?

 

早くロボットがこういう仕事を担当してくれればいいなと思います。

だったらこちらも腹の立つ度合いが少なくて済むでしょうから。

Keiko

italia-keiko.net

1985年、ローマに恋をして住み着いてしまった私。でも人の生活はどこでも同じ。 泣き笑いはどんな言葉を話していても同じ。だったら楽しく生きたいね。

冷たい大使館」への8件のフィードバック

  1. 海外に住むもの、旅行に来てるときトラブルに遭遇したものには大使館は命綱ですよね。
    それがこれじゃあね…

    彼女その日 親が死んで子供が交通事故にあって夫に浮気されて上司にパワハラされたんじゃないかな?(-_-)/~~~ピシー!ピシー!(^^ゞ

    1. あはは…
      それにしては冷静そのものだったけど。(笑)

  2. 大使館や役所の人は、手続き来る人を「客」と思っていないのがお店の店員さんとの最大の違いではないかと私は考えています。
    日本だって、最近はだいぶ良くはなりましたが、でもまだ近くの郵便局にそういう女性がいますよ、実際。
    電話をかけたり質問に来たりする人は仕事の邪魔くらいに思っているのかもしれません。
    仕事をものすごく小さな範囲(自分の計算、自分の机、自分の書類・・・)でしか考えられないのかもしれません。
    命綱になんかなる気もないでしょう。
    今まで期待をしていなかったのは大正解だと思いますよ。
    我慢してパスポートを手に入れたら、また期待しない日々を過ごしましょう♪

    1. あら、ごめんなさいこのコメント見逃しておりました。
      ので、順不同ですが。m(__)m

      親切に対応すれば感謝されると思うんす。
      そして、感謝されたら本人が良い気持ちになると思うのですが、
      そのあたりをわかっていない人がいるのが不思議でなりません。

      >我慢してパスポートを手に入れたら、また期待しない日々を過ごしましょう♪
      はい、10年間は安泰です。(笑)

  3. 正にお役所仕事と言われる対応。
    応用力も人の気持ちに寄り添うことも無い。
    こんな人には気働きと言う語彙はないのでしょうね。
    多分、こんな方は少数派だと思うのだけど、
    人間性かな?
    もしくは、まみるさんの想像をさらに超える辛い一日だったのかも

    1. 最近日本国内のお役所は少し親切になっているように聞きますが、
      とにかくローマに住んでる日本人自体がみなおかしいんですよ。

      色んな国の大使館で任務を果たしておられる方と仲良しなんですが、
      その方がローマにいらした時に
      ローマはチョット違う、可怪しいとおっしゃってましたから。(笑)

      だから日本人会にも入っていないんです。

  4. たまには、生存確認でと思い、出てきました。
    お国柄っていうのかなあ。
    タイに居たころは、住居はバンコクから遠い地域でしたが
    日本人学校もできるほど、日本人が多くなり。
    毎月、大使館の方が出張してきました。
    ほとんどが、企業戦士だったせいなのか
    めちゃくちゃサービス良かったですよ。

    ビルマのビザ取るときは、ネットで簡単に取れましたが。
    支払いの段階になったら、中国の銀行に切り替わり。
    国の経済、中国が仕切るのか?と思っちゃいました。
    まだ、ビルマにはこういうシステムがないんでしょうね。

    1. ご生存何よりです。((嬉))

      一番に、上にも書きましたがどうやらローマの日本人社会が可怪しいようです。

      こちらもローマの大使館やミラノの領事館に行くにはあまりに遠い方々のために
      フィレンツェなどに出張サービスがあるようなのですが、
      ローマ県内だとたとえ距離が隣の県より遠くても即日支給の対象にならない
      という極めて理不尽なことになっています。

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