その昔、テレビのブラウン管を作る工場で夏場の工場メンテナンスの時に
日本からやって来るエンジニア(技師)たちの通訳をしていたことがありました。
その時の責任者はIncagliという技師(インジェニエーリ)でした。
こちらではちゃんと勉強した技師は結構扱いがよくて彼もかなりの権力?を誇っていました。
日本の技師たちはインカグリと呼んでいた彼、イタリア語ではインカーリ氏となります。
あの頃は責任のある立場だったからでしょうか、かなり怖そうな印象の方でしたが
約20年ぶりにあってみるとすっかり好々爺になっていて
スラリとした背丈も姿勢の良さもそのままだったし、中年太りもなく無く素敵な方でした。
その方も定年になってからゴルフを始めたということで
かねてより一緒にラウンドしてみたいものだと思っていたのですが、
同じ工場で研究員をしていたSilvioさんという方の取り計らいで今日そのラウンドが実現しました。
上背のある方だし、気の強い方だったのでどんなゴルフをなさるのかと思いきや
定年退職後に始めたゴルファーの典型的なパターンでした。
男性だし、成人だし、私のようにコーチにつきっきりということ無く
自己流でここまでやってこられたという印象です。
最後のホールの最後のパット、「これを入れたらもうKeikoとは口を利かないよ。」
そのせいではないのですがそのパットを外してしまいました。(笑)
決して私もそんなにいい出来ではなかったのですが、彼らよりは飛ぶしパットも決まって…
もちろん口を利かないというのは冗談で、私が今日そこそこいいプレーをしたことの賞賛を
全く逆の形で表してくれたものです。
イタリア人もこんなふうに木目の細かいところがあるんですよ。^^