月曜日、ラウンドを終えてクラブハウスに入ったら支配人がいた。
私を見ると1mほど遠のいた。
いつもなら近寄って最低でも握手をするところだ。
あからさまに遠のいたので、私には冗談の意味が伝わった。
そこで私も「感じわるぅい。」とおおげさに対応した。
どうやらそこにいた人たちは、今流行りの武漢肺炎のことを
話していたらしいことはすぐにわかったから。
そして今日、久々に出会ったFさんという女性がハグすることを拒んだ。
こういうふうに挨拶することにしたのよ、良いでしょ?って言っていた。
もちろん私はそれでいいけれど。
だから日本式のお辞儀の挨拶を教えてあげた。(笑)
彼女とは結構古い付き合い。
でも、もしかしたら心底知り合うことがなかったのかもしれない。
うちのゴルフクラブの誰しもが私がそもそも日本人であり、
ここ数年イタリアを離れたことがないことをよく知っている。
だから、みな普通にハグしたり握手したり、の挨拶をしてくれる。
そのFさんと一緒にラウンドして、道すがら聞いたところによると
イタリアでも北部ではこのあたりのようにハグはしないのだそうだ。
本当かどうかは知らないけれど、彼女はそう言った。
彼女たちはピエモンテ州という北部イタリアから来た人たち。
このあたりに移り住んだ当初、人々が抱き合い挨拶をすることに
若干の違和感を覚えたと言う。
私は全く知らなかった、イタリア国内でこんなに差があるということを。
フランスなんて3回もハグするというのに!
フランスに接するピエモンテ州でそういうふうだとは。
とにかく、少しずつ武漢肺炎はイタリア人の2000年あまりの習慣をも変えようとしているのだろうか?
だとしたら中国の罪はあまりにも重い。