出たきり邦人 1645 イタリアゴミ事情

■□■□■ 出たっきり邦人・欧州編・20190611 1645 ■□■□■

      〓ローマの田舎町から〓

イタリアゴミ事情

1970年代後半、東京は練馬区の外れの

小さな一軒家に住んでいたことがあります。

その前にもあとにも都内に住んでいましたが、

ごみ処理でそんなに頭を悩ませた覚えはないのです。

もちろんすでに分別ゴミの時代だったので

マンションのベランダにはいくつものゴミ袋が並んでいましたが

それを出すときの煩わしさに覚えがないのに、

練馬に住んでいた頃にはノイローゼ気味になりました。

その一軒家は日当たりの悪い奥まったところにあり、

ゴミ収集車のあのオルゴールが聞こえなかったので、

掃除当番のときにはそろそろかなぁと思って行ってみると、

すでにどなたかが掃除を済ませていて私は自分が

だめなやつだと思うようになり、

ゴミの収集日には朝早くから収集場所に行って待つこともありました。

それが原因だとは言いませんが、その頃胃壁に亀裂が見つかって

10日ほど入院したこともあります。

日当たりの悪さと駅から約20分という距離で、

確か1年余りでその家をあとにしました。

さて、前置きが長くなりましたが

そんな経験を持つ私ですから、イタリアに住み始めて

すべてのゴミを一緒くたに街のあちこちにある大きな

ゴミ箱に捨てればいいと知ったときにはとても驚きました。

日本の数十年前の姿がそこにあったのです。

イタリアでゴミの分別処理が実施され始めたのは息子が小学校に

入った頃だったので1990年代の後半です。

でも、当初は乾いたゴミと生ゴミとの分別のみでした。

そのうちに空き瓶専用のゴミ箱が出現し、

更に紙類専用、プラスチック専用のゴミ箱というふうに

街のあちこちに大きなゴミ箱がいくつも連なって

並ぶようになりました。

かつてはグレーのゴミ箱だったのが明るいブルーや黄色などに

色分けされていきました。

ただ、乾いたゴミと生ゴミ時代に隣のアパートに副市長さんが

住んでいて、子どもたちともども仲良くしていたのですが、

しかもその方の本業は脳神経外科医で人格者だったのですが、

たまたま朝、ゴミを捨てるのが同じタイミングになり、

彼が、生ゴミらしいものとそうでないものとを一緒に捨てよう

としたので、「分けなくて良いのですか?」と言ったところ、

「どうせ収集車は一緒くたにするのだから。」

この返事を聞いたときの落胆といったら…

それ以来、気をつけてみていると本当に1台の収集車が

両方のゴミ箱をひっくり返していました。(あーあ)

こんなところを見たら分別しようという気がしなくなりますよね?

あのエピソードがあってから約20年の歳月が流れ

ごみ処理の形は今も変わり続けています。

最新の方法は、町中からすべてのゴミ箱をなくしてしまって

各自が決められた日に決められたゴミを自宅の前に出す。

基本、毎日収集しています。

月、水、金は生ゴミ、火曜はビン類、木曜はプラスチック等

になっているのだと思います。

もしくは生ゴミは毎日で、それ以外を曜日に寄って

振り分けているのかもしれません。

なぜ、こんな書き方をするかといえば、我が家は郊外で

まだその恩恵に預かっていないから詳細を知らないのです。

我が家の近辺の人たちはまた昔に戻ったように、家庭用より

少し大きなゴミ箱に何でもかんでも一緒くたに捨てることになっているのです。

これはとても気持ちの悪いことです。

一旦分別処理に慣れてしまったのにまた一緒くただとは。

しかも、我が家は隣の市と隣接しているのですが、

すぐ前のおうちにはその市から毎日収集車がやってきて

その日のゴミを持って行ってくれているのですよ。

つまり、郊外とは言ってもなにも人里離れたところに

住んでいるわけではないのです。

ご近所の方々がどうなさっているのかは知りませんが、私としては

どうしてもガラス類を一緒には捨てがたく、毎回丈夫な透明の袋に

ガラス類だけを入れてゴミ箱の横に出しています。

それも結局一緒くたにされてしまっているのかなぁ???

大昔のイタリア映画を見ると、6階建てのアパートの中まで

収集員さんがゴミ袋を持って各ドアにその袋を届けている場面があり、

あの頃は毎日そうやって収集していたんだろうと羨ましく思いました。

まぁ、その頃にはゴミといっても量もしれているし、今のように

プラスチックなどなかったでしょうからもっとシンプルだったのでしょうね。

ゴミ代は家の大きさに比例して計算されているようで、我が家では毎年

5万円近くを払っているというのに早く気持ちよく捨てられる環境に

していただきたいものです。

もしくは!

すでに日本では、かなりの高温でどんなものでも有害物を発せずに焼却

できてしまう設備が開発されたと聞いています。

だったらいち早くそういう施設を導入してもらいたいものだと思います。

なにも他の国々が辿った道のりをそのまま真似て行くことはないでしょう。

今や世界中の情報が手に入るのですから。

今日は我が家周辺のゴミの話をしましたが、

実はナポリではゴミの問題はもっともっと重大なのです。

地元の暴力団が絡んでいて、何週間もゴミが道路際に放置されっぱなしで、

歩くのにも支障をきたすことがあるほどなのです。

あるいは満足な処理施設もないのに他県からゴミを受け入れたりと

わけのわからないことをしています。

1月に、ナポリ近郊のゴルフ場へ行きましたが、近道をしようと思ったら

なんと延々と大きなゴミの山の間を通る羽目になってしまいました。

それは何重にも黒いビニールを巻いた

多少は処置をした?高さが10数メートルのゴミの山でしたが、

寒い季節にもかかわらず悪臭を放っていました。

もちろんこれからの季節、その悪臭はさらにひどいものになります。

風光明媚なナポリ湾、それが一旦中に入ってみるとゴミの山では…

Keiko

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