〓ローマの田舎町から〓
暖房
今日はとても身近な話題、イタリアの暖房器具のご紹介です。
2日前には平地の我が家にも雪が降り、ほんの数センチですが、積もりました。
昨年は暖冬で一度も降りませんでしたが、今年はこれからもまだ降りそうです。
イタリアの一般的な暖房は、termosifone(テルモジフォーネ)というもので、
各部屋の窓の下辺りに壁に固定されている、金属製の…
今日本語で何というのか、ネット上で訳してもらったらラジエーターと出ました。
そうですね、丁度そんな感じです。
中を温水が通ります。
ボイラーからお湯がでて、各部屋の壁の中に排水管が通っており、
部屋にはラジエーターに似た器具があってそれで温めます。
直に触っても、すぐにはやけどしない程度の温度です。(設定によりますが)
部屋の大きさに応じて、器具の大きさも変わりますから、
サロンにはもちろん、台所やバスルームにも備わっているので、
夜中にトイレに立って寒い思いをすることはありません。
まぁ、夜中は消してしまうことが多いですが。
というのも、かなりの燃料費=ガス代がかかります。
次に多いのは暖炉です。
都市部のアパートでは暖炉のないところが多いですが、
古い家にはたいていアパートでも暖炉があります。
ただ、そういうところでは部屋の装飾になってしまっているところも多いですね。
田舎の一軒家には、99%暖炉があります。
今住んでいる古い家をはじめて見たときも、サロンに大きな暖炉があって目を惹きました。
ただ、暖炉は見た目は楽しいのですが、着火も難しいし、
薪を用意したり、それを運んだり、灰の片付けをしたりと手間がかかります。
そして、その割には部屋全体を温めることは難しいのです。
顔ばかり火照って、背中が寒いという感じです。
ただ、灰の中にアルミホイルにくるんだじゃがいもを放り込んだり、
から消しの上でお肉を焼いたりして、楽しむこともできます。
絶えず火の管理をしないとすぐに消えてしまうので、目が離せません。
実用というよりは、お楽しみ用だと、使ってみてそう思いました。
我が家には、庭に大きな木があるので、それらを選定して事足りていましたが、
そうでない場合、業者から薪を買わねばなりません。
その薪を保存する場所も必用です。
そして、20年ほど前にでてきたのがペレットストーブです。
木のクズを、固めて、丁度カプセル型の薬のような大きさにしたものを、
ペレットと呼び、ストーブで燃やすのですが、
そのペレットは自動的に補給されるシステムになっているので、
ストーブの大きさによっては、まる一日つけていてもペレットが無くなることはありません。
また、送風によってストーブ内の熱が外にも送られてくるし、
多くは、ボイラーと接続して、各部屋の暖房器具を温めることも可能です。
ただ、そのペレットも当然のように、年々値上がりしています。
使い始めた当初は、15リットルで、3ユーロちょっとだったのが、
今や5ユーロを超えるようになりました。
高いところではもっとです。
その分、ストーブそのものは随分と安くなりましたが。
これも、木のクズを燃やすので、灰の掃除が必用です。
後は、我が家では必要に応じて、小さなガスストーブを使います。
ガスボンベを利用するタイプのものです。
そして、送風式の電気ストーブも使います。
私自信は、太ってからは余り寒さを感じなくなりましたが、
我が家の男どもはとても寒がりです。(笑)
私が子供の頃、一時高知県の山奥に住んでいました。
山から清水を引いていたのですが、冬は周囲につららが張っていました。
そんな水で毎朝顔を洗ったものですが、
きっと家族には話しても信じてもらえないでしょう。
寒がりやさんたちは、暖房の効いたバスルームで、更に電気ストーブをつけて
シャワーを浴びて、時々消すのを忘れたりしています。
1月20日、Keiko(ローマ)
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