■□■□■ 出たっきり邦人・欧州編・2020・05・12 1714 ■□■□■
〓ローマの田舎町から〓
幽閉生活下でのジョーク
イタリア人は本当に明るい人たちです。
人が大好きな人たちです。
自然が大好き、外にいることが大好き。
そんなイタリア人たちが、長い間幽閉生活を余儀なくされていますが、
限られた空間でもなんとか人との交流を図り、
連帯感を持ち、明るく振る舞おうと懸命です。
そんな彼らが、この間にネット上で交わしたジョークの数々をご紹介しましょう。
1.スーパーマーケットでは早朝から列ができています。
杖をついた老女を始め、数人のご年配が並んでいました。
そこへ車をそそくさと止めた若者が列の正前列へ。
老女は戒めの言葉とともに杖でその若者を打ちました。
そこで、列の最後に戻ったかと思いきや、
またもや最前列に進もうとします。
今度は他の老人も松葉杖で叩きました。
もんどりを打った若者、
それでもまた前に進もうとして言い放ちました。
「どうでも良いけどね、僕を前に行かしてくれないと
このスーパー、今日は開けないよ。」
2.G氏はピエモンテの山中の小さな町に住んでいましたが、
勤務先に近いトリノの中心地に小さなアパートを借りたのが2月末。
これで、大勢の人たちと触れ合って楽しく暮らせるなぁ。
と、思った矢先の監禁宣告、小さなアパートでたった一人で過ごしています。
(これはジョークではなく実話です。)
3.注意!
厚生省のいうことを鵜呑みにしないでください!
『マスクと手袋をつけていれば大丈夫!』
ということだったので、そのとおりにして外出しました。
でも、
みんなズボンを履いているし、シャツも着ていました!
4.宝くじ管理当局の発表
ロット、スーパーエナロットすべて閉鎖しました。
これで、ラッキーナンバーも(外に)出ないでしょう。
5.誰か、知ってたら教えて。
シャワーは浴びていいの?
それともただ手を洗うだけ?
6.外出作戦2つ。
一つは大きなゴミ袋をすっぽりかぶってゴミに仮装。
もう一つは交通標識の格好をして、誰かが来たら止まる。
(これはヴィデオを見ていただかないとイメージしにくいでしょうねぇ。)
7.もう一つイメージしてください。
かのレオナルドの「最後の晩餐」から人がすべて消えました。
(こちらのレストランは宅配以外、閉まっています。)
8.ドイツとフランスがイタリアへの援助に何色を示した後、
どうしてドイツはイタリアにこんな仕打ちをするんだろうねぇ。
だって、僕達みな兄弟じゃないか。
ドイツ人はみなリミニやリッチョーネやイスキアの海水浴場の
ライフ・ガードの子どもたちでしょ?
(少し際どいジョークでした)
私自身の近況はといいますと、大好きなゴルフも禁止なので、
毎日、庭仕事に精を出しています。
いや、正直な所、無理のない程度に
退屈しのぎにやっていると言ったほうが正確でしょうか。
それでも、この時期いつもなら庭師さんの手伝いを頼むのですが
今のところ、草刈りも剪定も全て自力でやっています。
そう、10年前に遡り。
隣の方が、「この時期は草の伸びる音が聞こえる。」とおっしゃっていましたが、
大袈裟ではないと思います。
毎日、数センチは確実に伸びていて、唖然としてしまいます。
運の悪いことに、いわゆる草刈り機、電動式の手押しの草刈り機が故障してしまい、
電池式のビニールカッターで草を刈っています。
ビニールの代わりにディスクをつけているのですが、
それでも草の勢いに負けてしまいそうです。
草刈り機は今週中には戻ってくる予定なのですが、
部品の取り寄せなども、この時期難しくなっていますから
予定はあくまで予定ということで期待しないようにしています。
まぁ、これはイタリアで生きる上での最も基本的な信条でもあるのですが。(笑)
庭を持った当初は、それは嬉しくて野菜畑なども
ネットで勉強して、畝を作って、水やりのために勾配を工夫したり
たくさんの支柱を立てたり、黒いビニールシートを用いたり…。
そうそう、あの頃はぶどう畑もあったものですから
春の作業は終わることを知りませんでした。
今年、何よりも幸運だったのは、好天気が続いたことです。
家の中に閉じ込められて、鬱陶しい天気が続いたのでは
本当に気が滅入ってしまいますが、
今年は、竜巻などの被害の報告も聞きませんし、
各地とも、比較的穏やかに季節は移り変わっていったようです。
もしも、このまま全てがうまく行けば、
うちのゴルフ場は今月20日から再開だそうです。
ただ、マスクをつけてプレーするだの、旗を触ってはいけないので、
カップインしたボールをどのように取り出すかなど
具体的な問題が若干残っているようです。
ご存知のように、ゴルフは屋外でするものだし、
人と人がそんなに近寄ることもありません。
カートを使う方々は一人づつにすればいいでしょうし、
旗を触る前後に手を消毒するなり、解決策はいくらでもあると思うのですが、
どこの国でもそうであるように、当局ではその威厳を示すかのように
よりややこしいことを繰り返し、通達してくるのです。
ともあれ、今年、少しは夏野菜が望めそうな我が庭です。
12/05/2020 Keiko(ローマ)
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