出たきり邦人 1602 冠婚葬祭

■□■□■ 出たっきり邦人・欧州編・2018・11・13 1602 ■□■□■

      〓ローマの田舎町から〓

今日の話題は冠婚葬祭、なかでも今回は葬

 

どこの国に住んでいようとどんな言葉を話そうと

冠婚葬祭は我々の生活と切っては切れないものですね。

中でも今日は葬にまつわる話をしましょう。

なぜならイタリアでは11月1日に「諸聖人の日」という

祭日があったばかり。

これは読んで字のごとく全ての聖人に捧げられた日。

イタリアのカレンダーを見たことのある方は気づかれたと

思いますが、日付の脇に聖人の名が書き込まれています。

当メルマガでもすでに7月10日配信分で少し触れたのですが、

聖人と言われる方々は1年365日では収まりきれないくらい

たくさんおられます。

キリスト教がこの国で公認されるまでは法王様たちも

殉教なさっていたのです。

話題を聖人ではなく普通の人間に戻しましょう。

日本ではお盆やお彼岸にお墓参りをなさる方が多いと思いますが、

そのお盆とお彼岸を一緒にしたほどの「お墓参りの日」が

11月2日です。

この日は「全ての死者の日」なのです。

お盆も数日の期間があるように

こちらでも11月2日を中心にその前後数日の間に

お墓参りをするということなのですが、

長男の嫁である私としては親戚の誰かが来る前に

お墓の掃除をして新鮮な花を飾っておかないと

という恐怖感に似たようなものがあり、(笑)

ほぼ毎年10月30か31日に済ませてしまいます。

イタリアの街はみなこじんまりとしています。

街の中心から一歩外に出ると墓地が隣接しています。

ですから身内をなくしたばかりの方や、ご年配のご婦人たちは

毎日のように墓地に通う方々も少なくありませんが、

普段は無関心な方々もこの日ばかりはお墓に向かいます。

街の郊外に糸杉が立ち並んでいるのが見えたらそこは墓地。

糸杉の根っこはまっすぐ地下に伸びるので

松の根のように横に張り出して墓石を傾けたりしないのです。

そして、糸杉はご存知のようにまっすぐ天に向かって

伸びていますから、その木を伝って亡くなった方々の

魂が天に届くようにという願いも込められています。

古代ローマ時代にはすでに火葬されて、

立派な骨壷をお墓に埋葬していましたが、

キリスト様が土葬されて以来、

信者たちは同じような形で葬ってもらうことを望み、

また、キリスト教では復活を信じているので

火葬してしまっては復活の際に体がないということで

今でも土葬の人たちが多いです。

都会ではほぼ火葬になってきましたが、

小さな田舎町ではまだ殆どが土葬です。

順序が逆になりましたが葬儀そのものはというと、

これはもう99%教会でミサの形で行われます。

神父様は普段の教えと共に死者にまつわる話などをし、

教会にはミサに来た、死者とは関係のない人たちも混じり

皆で死者を送り出します。

小さな町ではその教会から墓地まで皆が徒歩で

死者の後について行きます。

身内、隣人、友人、同僚、知人というような順序で…

この葬列に出くわしたら車を駐めて、もしくは最徐行で

彼らが通りすぎるのを待ちます。

もちろん後ろから追い抜いたりは厳禁です。

道路脇で見かけた方々も胸に十字を切って死者を弔います。

初めてこういう葬列に出会った時はハッとしたものです。

何か純粋に死者を思う気持ちが現れているようで。

その後、一周忌をまた教会で行う人も多いです。

その後は3年、5年、10年など。

そうそうお墓参りには花を手向けますが

代表格は菊。

というか、菊を普段プレゼントすると嫌がられることがあります。

それほどこちらの人にとっては 菊=墓 

という図式になっているようなのです。

私はキク科の花が大好きなのでちょっと残念に思います。

実際お墓に行くと菊だけではなく

バラもユリもシクラメンも紫陽花もいろんな花が

手向けられているというのに。

では、葬に関してはこれくらいにして

お楽しみのイタリア料理。

感想を頂くのは殆どがイタリア料理に関してです。(笑)

今日は副菜に移りましょうか。

野菜の種類は日本に比べると少ない気がします。

どこの家にも必ずと言っていいほど揃っているのは

ニンジン、玉ねぎ、セロリです。

これらはみじん切りにしてオリーブオイル、

またはすでにニンニクをオリーブオイルで香り出しをした

オイルでさっと炒めて料理の下味を作ります。

このベースに茹でた豆類などを加えてひとしな出来上がり。

青菜の類は、イタリア人はクタクタになるまで茹でて

ニンニクオイルで炒めるかレモンをかけていただきます。

私は茹でないでいきなりニンニクオイルで炒めます。

時間をかけて水気がなくなるまで炒め煮にするとGood!

少しほろ苦い副菜になりますが、きっと日本人好みでしょう。

あとはこちらの方々もサラダを好んで食べます。

じゃがいもも大切なアイテム。

お子さんのいる家庭ではフライドポテトが好まれます。

ポテトピューレにもパルミッジャーノレッジャーノを

加えるとイタリア風に。

それではまた次回。

11月13日  Keiko (ローマ)

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◆次回の配信は11月16日(金)

       スイス・チューリッヒ きいろさんです◆

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