25ぶりに

きっちり25年ぶりにローマの地下鉄に乗りました。

どこへでも車で行く私ですが、ローマの中心部の混雑渋滞ぶりと

何より駐車場を探す苦労には辟易しているので、

本日、会社の健康診断に中心部へ行くことになったので、

地下鉄の始発駅まで車で行って、そこから地下鉄を使うことにしました。

 

観光ガイドをしていた頃は、毎日のようにこういう形で仕事に行っていたのですが、

1998年5月8日に仕事をやめて以来、(単発を除く)地下鉄を使うことはありませんでした。

 

仕事をやめる頃には、地下鉄の状態があまり思わしくなく、

必ずと言っていいほど、ジプシーたちが乗り込んできては、

乗客にお金をねだるのが日常茶飯時になっていて、皆辟易していたものです。

 

交通事情を鑑みて地下鉄で行こうと決めたものの、

昨今の日本やアメリカの治安の悪化を毎日ネットで見ている身としては、

イタリアの事情も悪くなっているだろうとしか考えられず、

不安は募るばかりでしたが、交通事情も無視できないことなので、

思い切って地下鉄を使うことに決めたのでした。

 

問題はそれだけではありません。

地下鉄の始発駅に駐車するとして、果たして駐車できるのだろうか?

ネットで色々と調べた結果、そこそこの駐車場があるということで

しかも、12時間で2ユーロという価格を知って、少し安心。

でも、結局その駐車場を使うことはありませんでした。(笑)

 

グーグルマップで駐車場の入口を目指していったのですが、

その場所に行っても、駐車場の案内は全くありませんでした。

で、ゆっくりそのあたりを走っていて、

最初に見つかった場所に反射的に駐車してしまいました。(汗)

 

そこから地下鉄の方へ向かう途中に、タクシーの運転手さんに

有料駐車場の入口を訪ねたところ、最初に帰ってきた返答は、

「あそこはいつも満杯だよ。」

あら、じゃぁ見つかった場所に停めてよかったわけね。^^

 

そしていよいよ地下鉄の乗り場へと向かいました。

そこで目についたのは、Edicolaでした。

小さな、タバコや雑誌やお菓子類を扱う販売店。

でも、駅の近くでは必ずチケットも売っています。

販売機様にしっかり小銭も用意していきましたが、

やっぱりひとのいるところのほうが安心です。

(これは、若い頃とはちょっと違ってきたかも?(汗)

 

そこで、一日通用券を買おうかと思ったら7ユーロ。

私が必要なのは、だた往復するだけで、3ユーロ。

ということで、往復分のチケットをそこで買ってホームへ向かいました。

ホームへ降りたらすでに電車が止まっていたので乗り込みました。

ローマの地下鉄Aラインは、通常約3分毎(土日は4分ごと)の発車だそうです。

乗ってびっくり、電車の新しさと明るさ!

また、降車駅の案内板には、ホームの状態も記載されていました。

駅名の下にグレーの四角が見えますね?

それがホームの状態です。

四角が真ん中にあれば、列車は両側から発車する。

左右に分かれているところは、降りるときによく見極めて階段を降りる。

そして、車内のアナウンスでも次の駅名と共に、

列車のどちらがわのドアが開くのかを教えてくれます。

25年前には思いもよらなかったことです。(笑)

 

そして!

私が知っていたのはAラインとBラインだけでしたが、

今回初めてCラインに乗ることになりました。

たったひと駅だけでしたが、興味半分で乗ってみました。

すると、ご覧のように空港のようにホームが完璧に保護されていました。

そこで私が心配したのが、列車のドアと、この防御壁のドアと

ピッタリと合うのだろうか?ということです。

でも、それは過ぎたる心配でした。

日本のようにピッタリとは行きませんが、

20センチぐらいの差で、乗降には差し支えのない範囲で停車してくれました。(笑)

 

 

Keiko

italia-keiko.net

1985年、ローマに恋をして住み着いてしまった私。でも人の生活はどこでも同じ。 泣き笑いはどんな言葉を話していても同じ。だったら楽しく生きたいね。

25ぶりに」への6件のフィードバック

  1. ”地下鉄”前にローマ旅行に行った時、よく利用させて頂きました^^ 便利でしたよ^^ でも良くも悪くも想い出いっぱい。ポンペイに行く為、薄暗い早朝、娘と主人と3人で地下鉄駅前で歩いてると、最後尾の私にフードを被った若い男の人が私を呼び止めてコインを見せ何か言ったので振り向き立ち止まったのですが、主人が”相手にするな!”と、私を急き立て難なく駅舎に入りました。後でガイドさんに聞くと”それは危ないところでしたね”言われました。
    これまた同じ旅行中、深夜オペラ座帰りやはり私達3が地下鉄の駅で電車が来たので乗り込むと、その時居た3人の若い女が後ろから一緒に乗り込んだようなのですが、混んでもいないのに私を囲むように寄って来て、私は嫌で”うぅんもう!”を言う感じで体を捻じれば、慌てて3人共ドァの閉まる前に降りて行きました(驚)
    それがその後で”危なかったんだ~”と感じ… 怖い怖い… 余程わたしボーォっとしてるように見えたんだ~ぁ^^
    でも良い事もあったのですよ、その早朝がらからの地下鉄に素敵な若い神学生のような男性が乗ってましたよ^^ 

    1. 危なかったですね〜
      私も、昔バッグを開けられていたのをイタリア人の男性に助けてもらったことがありました。
      たいてい悪さをするのはイタリア人ではありません。
      それどころか助けてくれるのに、犯罪がイタリアで発生するので、
      イタリア人の評判が悪くなって気の毒です。

  2. ローマの地下鉄、私が乗ったのももう10年以上前でしたが心配もせず何事もなく済みました。
    何人かに囲まれるのは逃げようがないですよね。
    「寄るなよ~~!」オーラを出して頑張りました(^.^;
    地元民のKeikoさんが用心をするのだから旅人は心して乗らなければいけませんね!

    1. この日、帰り道で立ち寄ったお店の友人は、
      「え?一人で?私にはできないわぁ。」と言っていました。(笑)
      とにかく、今回は不審者は一人も見かけませんでした。

  3. 25年、スマホを始めとするテクノロジー方面から見れば25年はすごい時間ですね。
    グレーのホームの状態ってやつ? それは私の乗っている電車にはありません。
    ひょっとしてJR東日本の表示システムはイタリアに抜かれた?
    3分4分が普通になると、イタリア人も5分遅れると怒るようになっちゃう日が来るのかも?

    1. >グレーのホームの状態ってやつ
      これって、小さいことのようですが、結構重要ですよね。
      日本はほとんどホームの様式は同じかと思いますが、
      こちらのように同じ沿線でも激しく入れ替わるところでは必須な気がします。

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