Roberto

 

 

 

ロベルト…

パオロとは50年来の友人

わたしも30年前からの知り合い

それはパオロの仲の良い友人であり、同業者として

 

やがてロベルトとパオロはローマの観光業界に新風をもたらした

ゴルフカートを用いて、観光バスはもとより

タクシーでさえも入り込めないような裏道を

人が歩くのと変わらないような速度ですすみ

ジェラートが目に止まれば買い求め、

小さな噴水にも足を留め、写真を撮って…

そんな小さな旅のお手伝いを始めた

発案はパオロだったけれど、ロベルトの協力がなければ決して

今のマイベストツアーは存在しなかった

 

若いロベルトが代表者となり、社員もどんどん増えて

有能なドライビングガイドだったロベルトもパオロも

事務所のPCの前に縛り付けられるようになったけれど、

彼らの経験は若いガイドたちを沢山育ててきた

そして、これからもどんどんそれが続くはずだった

でも、これからしばらくはパオロが一人で…

 

ロベルトは3月7日の早朝、突然旅立ってしまった

二度と戻らない旅に出てしまった

 

 

ロベルトには、いつも後ろで笑顔を満面にたたえて

寄り添い励ましてくれる人がいた

二人の先妻の子どもたちを自分の子供以上に愛し

また、数年前からはレオナルドという愛犬も加わって

彼らはこまめに、今思うと思い出を沢山作らねばと

まるで焦るかのようにあちこちへでかけ、

また近くの海辺でのんびりと過ごしていたものだった

 

其の彼女に別れの言葉を残すでもなく

あっけなく彼はいってしまった

 

彼女の嘆きは想像にあまりある

幸い彼女には寄り添う人々や愛犬がそばにいるけれど

心に生まれた空洞をすぐには埋めることができないだろう

あの日以来、わたしも毎晩彼女のことを思いながら過ごしている

 

美男の多いイタリアでもロベルトは誰もが認める美男子だった

そんな彼の面影を、

これから長い時間をかけて描いていきたいと思う

まずは、鉛筆デッサンをしてみた

いつか、きれいなブルーの瞳を持つ

ロベルトが描けたらと思う

其の絵を見ながら残されたエレオノーラと

ロベルトのことをいつまでも語り明かしたい

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