列車通勤

最後にこのローカル線を使ったのはいつだろう?

思い出せないくらい昔なのは確か。(笑)

我が家の最寄り駅は、Anagni-FiuggiもしくはColleferro.

Anagni-Fiuggiへは5分、Colleferroへは12,3分?

ただし、Colleferroには準急も止まるし、列車によってはそこが始発駅だったりする。

でも、今回は条件が同じだったのでより近い方から出発。

 

駅近くの、よく立ち寄るBarで数日前にBIRGという1日乗車券を買っておいた。

田舎の駅には人がいないし、券売機のトラブルがあったりするし、

何より、この1日中ローマ市内の列車も地下鉄も市バスも使えるチケットは、

券売機では買えない。

普通のチケットは片道4.1ユーロ。往復で8.2。

このBIRGは12ユーロなので、ローマ市内で地下鉄やバスを使わないと損。

地下鉄のチケットが、1.5ユーロなので、往復してもやっぱり損。

でも、チケットを毎回買う手間や、小銭の用意や色々と考えると

1枚持っていれば済むのが便利だと思ってBIRGを買いました。

この年になると実際の金額よりも、こういうことに価値を見出します。

 

駅周辺にはいつも車がぎっしり駐車してあるけれど、

まぁ、少し歩く気でいれば停めるところはあるだろう

しかも、今はバカンス時期で1年で一番空いているはずだから。

と思いながら、ダメ元でまず屋内駐車場へ行ってみた。

ガラ空き!

 

ああ、有料だからか!と気が付きましたが、

1日駐車の料金が、2ユーロは悪くないと思う。

毎日通勤する方にとっては負担かもしれないけれど、

月極では20ユーロとある。なら許せるよね。

 

駐車してすぐ隣の駅へ入っていくと、検印を押す機械があるのだが、

何故かチケットが入っていかない。

すぐ近くにいた人たちに助けを求めると、その方がやっても入らない。

隣の機械に変えて、さらにチケットを裏返して、やっと検印できました。

 

前途多難な予感が(笑)

でも、車内は冷房が効いていたし、

見た目も可愛いし、清潔だったので満足。

 

ローマの終着駅(Roma Termini )に着いたら、

随分遠いところに止まって、行けども行けども出口が見当たらない。

もちろん真っ直ぐに行けば出口だとわかっているけれど、

所々に出口の案内板があって、ついにいくつか目の案内板に負けて

そちらに行ってみると、なんとオートウォークが設置されていてびっくり!

暗くて不潔で臭かった終着駅は何処へ?(笑)

少なくとも、この日に私が動き回った範囲はすべて

明るく、清潔で、変な匂いもありませんでした。

 

この日は、久々に日本のご家族の方々にローマをご案内するために

田舎から出てきたのですが、

猛暑の中ですが、ゴルフカートで走ると風が通って過ごしやすく

良かったよかったと何度もおっしゃっていました。

実際、歩いている方々は汗みどろで疲れ切った様子でした。

 

3時間の観光を終えて、

ローマにしかないコリアン食料品やさんに立ち寄り、

予め用意していた保温バッグにそうめんなどを詰め込んで、

なんと10%の日本人割引もしていただいて、帰途につきました。

 

行きは中途半端な時間帯だったので、列車の本数も少なかったのですが、

帰りは17時台ということで、結構な本数が出ていました。

ただ、ここでもチケットを読み取る機械がうまく作動しなかったので

別のゲートに引っ越したりということがありました。(笑)

そしてトイレを済ませておきたくなって、

やっと入ったゲートからまた出てトイレを探しました。

 

地下にあったのを見つけて近寄っていったら、

警備員さんが立っていたので、

「有料ですか」と聞きながら更に近づくと、ダメダメの合図、

彼の指差す方を見たら、大きな男性用のマークがありました。(笑)

マークというか壁一面の大きさだったのでかえってわからなかったのでした。

 

で、女性用のところに行って気がついたら小銭が足りませんでした。

少なくとも1ユーロはするでしょう。

でも、残っている小銭は30セントほど。

しかも紙幣は50ユーロ紙幣しかない!

小銭交換の機械では上限があるので、先程の警備員さんに

ここの機械は、50ユーロの両替ができるかどうか聞きに行きました。

 

すると、着いてこいの合図。

すでに感じの良い方だとわかっていたので従うと、

歩きながら誰かに連絡を取り、女性用のトイレにつくと

担当の方に「僕の大事な友人なんだ、入れてあげてよ。」

ということで、無事に用を足しました。

何度も握手して御礼を言って、その場をあとにしました。

後ろから、「バッグに気をつけろよぉ」という声がしていました。^^

 

列車に乗る前に、冷たいお水を買っておこうとBarへ。

小銭がなかったので、スマホでの決済をしているとき、

小柄な、汚れた身なりの老婦人が寄ってきて

「Caffé Caffé」というので、その方のコーヒー代も一緒に払って

ホームにいた列車に飛び乗りました。

 

こちらの列車は、ホームがコロコロ変わり、

電光掲示板にホームが表示されるのが出発間近なことが多いのですよ。

幸い近くのホームだったので、出発1分前に乗り込みました。

 

行きは、うつらうつらしながら50分、

帰りは停車駅が多かったので1時間強かかりましたが、

スマホで、この日の出来事をインスタにアップして一息ついたら到着。

 

順調に行けば、こんなに便利なものはありません。

ただ、まだ列車への信頼度はあまり高くなく、

ストや、故障や、

走り出したのに緊急停車して、いつ動き出すかわからない

そういうことで遅延しても証明なんかしてもらえない。

まぁ、心配し始めると何事もキリがありませんが。(笑)

 

 

Keiko

italia-keiko.net

1985年、ローマに恋をして住み着いてしまった私。でも人の生活はどこでも同じ。 泣き笑いはどんな言葉を話していても同じ。だったら楽しく生きたいね。

列車通勤」への2件のフィードバック

  1. 私から見れば「夏の冒険」とでも言いたいところです。
    Suicaでピピッと改札を通り、決まった時間の電車に乗り、駅のトイレは当然無料、水は自動販売機でまたピピッ。
    こんなことに慣れてしまうと世界には行かれません。
    冒険ができる度胸と語学力をつけたいものです。

  2. 日本ほど素晴らしい国はありません。
    世界のどこの国へ行っても、日本人には冒険だと思います。

    いっそのこと、成人する頃に、全員どこかの国に行かせて
    日本の良さを思い知らせたらいいのではないかとすら思うほどです。(笑)

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