L’imposta sul valore aggiunto=付加価値
太字のところをとって i.v.a となります。
つまりこちらの消費税のことです。
でも、人が生きる上で最低限必要な飲料水にも付加されているところがいささか疑問ですが。
とにかく、日本でもまた消費税増額が話題に上っているのと、
長年イタリアに住みながら、あまり深く考えずに過ごしてきてお恥ずかしいですが、
少し前に、スーパーのレシートをしげしげと眺めていたら、
(普段は合計しか見ていなかった)
同じ食料品でも、税の%が違うことに気がついたので、
イタリアの現状をお伝えしようと思いました。
私は、経済が苦手です。
浪費家ではないつもりでいますが、かと言って倹約家でもなく、
資産運用などは考えたこともないし、稼ぐことも苦手です。
雨露がしのげて、空腹にならず、季節に会った衣服を身にまとうことができたら、
それ以上のものは特に望みません。
はい、趣味のゴルフやガーデニングには結構費用がかかりますが、
心身の健康維持のためにやっていることで、
もしもできなくなったら無理に続けようとは思いません。
では、そろそろ本題に入りますが、
ある日のスーパーのレシートです。
Birra Bavaria IVA 22% Prezzo 1.08 Bavariaという名柄のビール 税率22% 価格1.08ユーロ
C-Uova fresche IVA 10% Prezzo 3.81 コープの卵 税率10% 価格 3.81ユーロ
C-Olio Extra Vergine IVA 4% Prezzo 13.96 コープのオリーブ・オイル 税率4% 価格13.96ユーロ
C-Burro Bio IVA 4% Prezzo 3.59 コープのバター 税率4% 価格3.59ユーロ
これくらいにしておきましょう、というか
スーパーで見られるのはこの3種類の税率がほとんどです。
まず驚かれたと思いますが、消費税にもいくつかの税率が混在しているということ。
ビールは贅沢品というか、なくても生きていけるので22%でも文句は言えませんが、
バターやオリーブ・オイルの4%に比べて、卵は10%!
卵がまだ贅沢品扱いなのでしょうか?
もっと、他にどんなものにどれだけの消費税が課せられているかをお知りになりたい方は、
私が今回参考にさせていただいたサイトは、
http://denaro.it/aliquote-iva
なのでご覧になってみてください。
大まかに言って、4,5,10,22%の税率が存在し、
4%は、最低限の食料品、農産物、農業用肥料など
5%は、生活必需品や、生活する上で必要な公共サービス
電気掃除機、健康器具衣料品、消毒液、など
10%は、加工食品や、観光業や医療機関に関するもの
テレビの視聴料(日本と同じようにこちらでもRAIテレビに強制的に徴収されています。
我が家には地上波のアンテナがないので事実上見られないのですが、
なんと電気料金に組み込まれて徴収されているのです!日本より悪質かも)
酢やビールもここに含まれていますが、実際にはビールは22%払っています。
ビールによるのでしょうか?上記のビールは輸入物なので、でもEU内のものだけど…
お肉や甲殻類、海藻などもここに含まれています。
電気料金、家屋の修復費(贅沢でないもの)柑橘類、じゃがいもなどもここに入っています。
とうもろこしやメロンが4%なのになぜでしょうねぇ。
そして22%は、それがなくても生活に困らないようなもの。
ちなみに医療費には無税です。
医療費そのものが、基本的に無料ですから。
もちろん例外も多いので、またそのあたりは回を分けてご案内しましょう。
面白いのは、たとえばバジリコの生は4%ですが、
それを乾燥させて砕いて瓶詰めなどにすると税率が上がるという点。
なぜこういう税率になっているかとは聞かないでくださいね。
おそらくは決めている方々にもきっちり説明することは困難なのではないかと思います。(笑)
とにかく、興味のある方はこういうサイトをご覧になってください。
もう一度、URLを書いておきます。
http://denaro.it/aliquote-iva
これは2022年版なので、2023年には多少内容が変わるかもしれません。
最後に、諸外国の最高税率が載っていたので、それも少しご紹介しておきましょう。
ウンげリア 27%
デンマーク 25%
スウエーデン 25%
ギリシャ 24%
ベルギー 21%
フランス 20%
ルクセンブルグ 17%
といったところで、イタリアが最高ではないのですが、
そして、日本がまだ10%だから良いとは決して言っておりません。
先程も言ったように医療費のことなど、
簡単に消費税だけでは語れないことがたくさんありますから。
そして、日本にはこちらの存在しないようなたくさんの税金が存在しているようですから。
何より、ベッルスコーニが首相だったときに、最初の持ち家に対する税を排除してくれたことは大きいです!
その後、家にはかからないけれど、土地には税金がかかるようになりましたが、
多くの街に住む方々は集合住宅なので、自分の土地ではないので大助かりに違いはありません。
こちらでも去年からだったかな?税率が8%と10%に分かれました。
こうしてみると日本の税率が低いのが分かりますがきっと高くなっても国民の生活が良くなるとは思えません。
税が高い国は 社会保障がしっかりしているから国民も納得するのでしょうね。
日本は発展途上国の様な極貧者は少ないでしょうが我慢が美徳とされていてどうしようもない政治家を辞めさせることも出来ない情けない国です。
日本は、国民がしっかりしているからもっているけれど、今の政府は最悪よね。
税率の数字だけでは比べられないものがありますよね、だいたい日本てぇ(以下延々自粛 (笑))
お店の商品管理の人や、会計システムに関わる人や、税務署の人はさぞや面倒なことでしょう。
私もKeikoさんと同類で経済が苦手(というか興味が薄い)で基本的な衣食住とバラがあれば(ゴルフはなくても(笑))いいので細かいツッコミはできませんが、
ひとつ。
「ベッルスコーニ」で検索すると「FABIO RUSCONI(靴ブランド)」しか出てきません。
日本人が「ベルルスコーニ」と発音したら元首相とは通じなかったりします?
>基本的な衣食住とバラがあれば
似てますねぇ、わたしたち。^^
「ベッルスコーニ」通じませんでしたか、
さてこちらで「ベルルスコーニ」と言って通じるかどうか、
コロッセオというときにセではなくロにアクセントがあると通じなかったりするので
もしかしたら難しいかもしれませんね。(笑)