おそらくこれまで一番遠くへ一人で車を運転して行ったのはソレントまでで、距離にして約210kmあまり。
今回のGubbioへの旅はそれを少し上回って、250kmあまり。
うまくいけば、約3時間ほどのドライブ。
高速道路を走りながら行き先の確認をするのは結構疲れるものだが、今やカーナビというものがあり、それを頼りに出発する。
ただこの日は水曜日で、週に1回の指圧の日。
1度抜けると2週間間があくので、今回も指圧をしてその足で目的地に向かうことにした。
すると施療中にひどいこむら返りが起こり、もちろん指圧でそれを収めてはくれたけれど、
ちょうど指圧師のマルコの目の前で起こったのでいくつかの忠告を受けることができた。
まず、ミネラル分の不足。
出発前に薬局へ立ち寄って、ミネラルとビタミンが入ったものを飲む(買う)ようにとのこと。
そして、履物はぺったんこではなく、4センチぐらいのヒールのあるものを履くようにとのこと。
私の足は結構土踏まずが深いので、平らなものばかりではいけないらしい。
そういえば昔からモカシン靴などを履くとこむら返りがおきたっけ。
ついつい足の疲れのことを思ってこのところヒールのほとんどないものをはいていたけれど、何事も程度問題であると思い知らされた。
3つめはもちろんもっと柔軟運動をすること!
「はいはい。」
薬局ではイタリアに多い、水に溶かして飲むラムネのような薬をもらい、
その場でひとつ飲んで、さあいよいよ出発!
我が家から「太陽の高速道路」をオルテまで北上し、
そこからペルージャ方面の高速に乗り換えて、
というところまではすでに頭に入っていたのだが、
ペルージャに着けば、Gubbio(グッビオ)の表示が見えるかと思っていたら甘かった。
高速道路上にはGubbioの名は見当たらず、Foligno(フォリーニョ)方面へ
若干戻るようにとっていかなければならなかったのにそれを知らずに
何度か同じ区間を行きつ戻りつしてやっと正しい道路に入った。
カーナビをまだ使い慣れていないので、高速の分岐点は手前とその先との距離感がつかめず、こういうことになってしまった。
もっと事前に道路の情報を頭に入れておくべきだったと後悔。
ここで15分ほど時間をロスしてしまった。
カーナビには予想到着時間も出るけれど、20時30分の到着が20時46分になっていた。
それでもまだ明るいうちにつけるのはありがたい。
Gubbioの町の入り口で車を止めて、道ゆく人にホテルの場所を聞いた。
カーナビにももちろんホテルの在所は入っているけれど、
一方通行や、進入禁止などの情報がどの程度正確なのか見当がつかないので、
ここからはクチナビに切り替えた。(笑)
こちらの古い町は城壁で囲まれており、その旧市街地には
住民だけしか車を持ち込めないけれど、
今回のようにホテルが城壁内にある場合は、荷物の関係そこまでは行くことができる。
そして、チェックインの後は車を城壁外の駐車場へ移さなければならない。
ホテルは一番大きな広場(ピアッツァ・グランデ)に面していた。
そこに飛び込み、まずはトイレ。
高速に入って間もないころに一度止まったきりでがまんを続けていたから。
トイレから出てくると、連絡を受けたYukoさんとReikoさんが降りてきてくれていた。
彼女たちの大きなトランクも、私が持っていたし、
何より「ようこそ!」と迎えてくれたのだった。
ホテルの方と、彼女たちに荷物のことは任せて私は城壁外の駐車場へ行った。
「いきはよいよい・・・・・」という歌があるけれど、
車で行けば数分の道のりを戻ってくるのは結構遠かった。
きれいな町並みだから退屈はしないけれど、こんなことならカメラだけは持ってくればよかったと思った。
そろそろ薄暗くなりかけたころ、ホテルに着いたら玄関でReikoさんが待っていてくれて、
「Yukoさんは屋上で待機しているから」と言う。
ああ、ここは屋上にレストランがあるのだなと思ってReikoさんについて上がっていくと
Yukoさんの姿しか見えない。
いや、テーブルの準備ができているのはわれわれのテーブルだけ。
貸しきり状態。
「へぇー、なんだか申し訳ないわねぇ」などといいながらテーブルについてようやく意味がわかった。
ガーデンテーブルの上には彼女たちが食料品やさんで調達してきたお惣菜と、
赤ワインがのっていたのだ。
つまり手作りの晩餐。ホテルで?
さすがは旅なれたYukoさん達。
私には思いも付かないサプライズだった。
もちろん、ちゃんとホテルにも断ってあるらしい。
私の気の小さいことを知るYukoさんはその辺も心得ていて安心させてくれた。^^
「ここからの眺めがあまりにも素敵なので・・・」と言うお二人。

まさにその通り!
正面にはこの鐘楼が、眼下にはかわいいこんな景色が広がっているのだから。

そのうち月も上がり、われわれは3人だけで素敵な場所を独占し、
おそらくイタリアならではの楽しい夕餉をともにしたのでした。
昼間は30度を越すよう気も夜になると涼しくて、
Yukoさんも私も大判のスカーフで身を包んだ。

ウンブリアは料理の美味しいところなので、あれを食べようこれを食べようと考えていたのでお昼をほとんど食べなかった私。
そして夕食が9時半をまわっていた(と思う)もでかなりおなかがすいていたけれど、
おそらく長旅の後、こういう軽い食事は明日からのためにはとてもよい選択だったのかもしれない。
でも・・・・
それだけでは収まらず、食後酒を飲みに、近くのBarへ繰り出した。
静まり返った町に、よく探すと何軒か遅くまで営業しているBarがある。
屋外の席に座って、(夏はみんなそうする)
Reikoさんはアマレーナというアマーロ(薬草酒)
Yukoさんと私は皆さんよくご存知のリモンチェッロ。
こういうものを頼むと、何も言わなくても軽いおつまみを持ってきてくれる。
ポテトチップやら、ピーナツやら・・・
Barではラジオが鳴っていて、音楽が流れていた。
「ルパン3世」のテーマソングが流れたときにはほかの客たちが
われわれのほうを向いて合図を送ってくれた。(笑)
「ルパン3世」が日本のアニメだと言うことをみんな知っているし、
Fiat500にのっている「ルパン3世」のことをみんな大好きだから。
もちろんこのテーマソングはイタリア製なのだけれど。^^
続いては、
YukoとReikoさんはアイスクリーム、私はちょっぴりのアイスにウイスキーをかけたもの。
さらに・・・
Yukoさんと私はドイツ製のアマーロ(薬草酒)を注文した。
あいにくYukoさんの口には合わなかったけれど。
ふだんはこういう強い食後酒はほとんど飲まない。
情けないことに翌日頭痛に見舞われるから。
でも、外で友人たちとわいわいやって、ホテルまで坂道を登って返ってきたせいか、
翌日に残ることもなく楽しい夜の散策だった。


