Skip to content

イタリアからボンジョルノ

イタリアの田舎のスローライフをLiveでお伝えしています。

Archive

Category: 見どころ

以前、ご紹介したことがあるのですが、
小さな小さな温泉Bagno Vignoni(ヴィニョーニ温泉)というところ。
Yukoさんの滞在地の、モンテプルチャーノの二つ隣の町にあります。
有名なオルチャ渓谷のど真ん中です。

ここで二つ隣の町といっても、
日本の国鉄の駅の二つ隣といった環境ではありません。
一つの町を出たら延々となだらかな丘陵地帯の真ん中を走り抜け、
やっと次の町に出会います。
しかもその町の真ん中を通り抜けるのではなく、それぞれの町の門前をかすめて
さらに次へと進みます。

ヴィニョーニ温泉は、法王さまたちの温泉だったこともあるそうですが、
すでにローマ時代から、ローマ人たちが楽しんでいたところです。

人工的に滝を作ったりして
温泉の楽しみ方、私たち日本人と通じるところがありますね。^^

私はオルチャ渓谷へ行くならぜひここを紹介して、
できれば一緒に温泉につかりたいと思っていました。
だからReikoさん用の水着は用意して出かけたのです。^^
Yukoさんはあまり温泉がお好きじゃないようだし、
水着もサイズが・・・・
もしもその気になれば、どこかで安い水着でも買ってもらおうと
とにかく、どういうところか見てみないとその気になるもならないも始まらないので、
(私には「絶対に良いところだから行こうよ!」という覇気がないのです)
夕方、黄金に輝く麦畑や、深い新緑の間を通って片道30分あまりのドライブをしました。

現地を見て二人ともすっかり気に入ってくれたようで、
次の朝一番に水着を買って、また戻ってくることにしました。

帰り道、地元のかたがたがオルチャ渓谷の中でも一番かわいい町だと言う
サン・クイリコ・ドルチャに寄りました。

すでに日が翳っていて、夕食の時間になりましたが、
昼にあのお肉を食べた私たち、ちっともおなかがすきません。
でも、もしかしたら3人一緒の最後の食事になるかもしれないと
Barの屋外のいす席を陣取り、ブルネッロ・モンタルチーノをあける事にしました。

赤ワインではイタリアでもっとも有名なワインのひとつです。
数千円から数百万円まで、モンタルチーノの町へ行けばいろいろと選べるのですが、
ここでは限りなく数千円にこだわって選びました。(笑)
Barの青年が、今期よく品選びに付き添ってくれて、
美味しいワインと、おつまみにサラミやチーズを取って、
またまたひとしきりおしゃべりをして夕暮れの静かな街の雰囲気を堪能しました。

時折地元の若者のグループがそのBarへ入ってきて、
アイスクリームなどを食べては去っていくのを見るのも、われわれには楽しいものでした。


翌朝、うまい具合に最初に入ったスーパーで、Yukoさん用の水着が見つかり、
10時半ごろ温泉に着きました。

15エウロで一日中入ったり出たりすることができます。

–1エウロは、今は110円ぐらいだそうですが、
数ヵ月後にはまた160円になっているかもしれません。
ですから換算するときにはかなり幅をとってお考えください。–

自分が好きなところをお二人にも気に入ってもらえてとってもうれしかったです。
イタリアに来て、ただ町や建物の見学をするだけでなく、
今回は砂浜を歩いたり、(本当は泳ぎたかったけれどまだ水が冷たい)
こうして温泉につかったり、
ただのパック旅行では味わえない思いをしてもらえたことがうれしい。

ここの温泉はかなり熱いです。
私は普段から熱いお風呂が好きですが、
ここの温泉の最初に流れ出してくるお湯の滝には熱くて我慢できませんでした。
それがプールいっぱいになって次のプールへ落ちてくるころの滝は最高に気持ちよかったです。

深さも180cm、145cm、110cm、とさまざまで、お湯はあまり強い匂いもなく、
われわれは温泉を出たときにはあえてシャワーを使わないでおきました。
少しでも温泉効果が長持ちするように。^^



(写真には2004年に家族といったときのものも混じっています)

夕方、あまりローマの町の周辺が込まないうちに帰りたかったので、名残惜しくも12時過ぎにはプールを出て、ここのレストランで、軽くパスタだけ食べることにしました。
真っ青な空に、鮮やかなグリーンの葉の濃淡が美しい、緑豊かなところです。

でも・・・
お天気がよくて、木々が呼吸をするところは私にとってはちょっと条件が悪いのです。
木の種類によるのでしょうが、どうもプールを出てから調子が悪く、
テーブルについて待っている間、まるで陸に上がった魚の状態でした。(笑)
食欲もなく、勧められたビールも本当に一口味見をしただけで、
飲めない私を見て本当に調子が悪いのだとYukoさんも心配顔です。^^
あっさりしたカプレーゼだけをいただきました。


車に戻ってしばらくすると、だんだん呼吸が楽になってきました。
車には2箇所ほどにフィルターが付いていて、外気を清浄してくれるからだと思います。

またもやオルチャ渓谷をモンテプルチャーノに戻り、
Yukoさんをホテルに残してReikoさんと私はローマに向かいました。

ここでとんでもないことが!
ホテルから30分あまり走って、もうすぐ高速に乗るというところでガソリンを入れておこうと止まりました。
まだお昼休みの時間帯だったので、セルフサービスで、お金を入れて、さぁガソリンをと思うとチューブが短くて届きません。
Reikoさんにチューブを持ってもらって、車の位置を変えて、さて入れようと思ったら出てこないのです。
どうやらセルフサービスには時間制限があるようです。
何分、あるいは何秒後に注入を始めないとキャンセルされてしまうようです。

キャンセルしたというレシートが出てきましたが、もしも近所なら、また明日いれようということになるのでしょうが、私はいつもどってくるのかわからないし、たまたまお向かいの人が出ていたのでその方に「ここのガソリンスタンドをお使いにはなりませんか?」と聞いたら「使わない」とのこと。
「でも、もうすぐ3時半には人が来るからどこかで時間をつぶして戻ってきたら。」ということで、仕方なく車を進め、ショッピングセンターの中の喫茶店でコーヒーを飲み、トイレを済ませ、また引き返しました。
すでにオーナーが来ていて、事情を説明したらすぐに入れてくれました。

またひとつ勉強になりました。^^

そこからは高速の入り口がすぐで、その後ローマの近辺までは快適に走りました。
で、ローマの出口を出てから何を勘違いしたのかいつもとは違うところを曲がってしまい、
少し回り道をして別の街道からローマの中心に入りました。
結果的にはこちらの道路のほうがすいていましたが、ナビもありながら道を間違ったり、ガソリンの一件もあってReikoさんには恥ずかしいところを見せてしまいました。

Reikoさんの泊まるホテルはテルミニ駅のすぐそばで、ホテルの前には車1台がやっと通れる幅しかなく、後ろから来ている車に合図をしてそそくさとトランクを下ろし、
ハグをする余裕もなく分かれてきました。
きっとイタリア人なら車が何台か止まっていてもしっかりとお別れの儀式をするのでしょうが、われわれ日本人はどうもいけませんねぇ。

こうして丸2日間、友達と楽しく過ごして帰ってきました。
今回はメンバーが少なかったので、お二人とそれぞれたくさん話ができました。
それが一番の収穫だったかも?^^




Gubbioのホテルでの朝食は、
大きなピアッツァ・グランデの一角に設置されたテーブルでとりました。
少し肌寒いかと思いましたが、さわやかで気持ちがよかったです。

カフェテラス
何世紀もの歴史のある広場を独占できるのだからこんな機会を逃す手はありません。
イタリアのホテルでも最近はハム・チーズ・ヨーグルト・果物などを出してくれるようになりました。
まだまだ日本のホテルのようなわけには行きませんが、
その分、飲み物はちゃんと個別にサービスしてくれます。
(日本で私が泊まったところは飲み物もセルフサービスでした)

時間を勘違いしたYukoさんが少し遅れてやってきて、
今日のコースの確認をして、私はReikoさんに付き添ってもらって、
昨夜車を置いたところまで写真をとりながら行きました。

朝早くには少し雲が出ていましたが、このころにはすっかり青空が広がり気持ちの良い朝です。

GubbioからPerugiaのほうへもどり、そこからFirenze方面への準高速にのります。
準高速と書いたのは、道路の仕様は高速道路並みですが、
若干制限速度が遅くて無料の道路と言う意味です。

カーナビに任せておくと最短距離や最短時間でいけるルートを探すので、
途中で湖を通るかどうか確認しようと思いPCをあけましたが、
ネットに接続するためのキーを持ってきていなかったので断念し、カーナビに任せることにしました。

そうこうしているうちに視界に大きな湖が入ってきたので、
適当なところで準高速をおり、湖の観覧船などが発着する波止場の駐車場に入りました。
ここでうれしいサプライズ!
駐車券を買わなくちゃと思うまもなく、前方から若い男性がやってきて、
私に2時間も余裕のある駐車券をプレゼントしてくれました。

たった2エウロのことですが、そのタイミングのよさに3人とも大感激。
「こんなこともあるのねぇ。」
「でも、なぜ予定を変えたのかしら?」
「待ち合わせた人が来なかったのかしら?」
などなどわれわれの憶測は果てしもなく続き、(笑)
近くの喫茶店(Bar)の席に座ってしばし湖を眺めおしゃべりしました。

この湖は数年前、テレビで紹介されていたのを見たときには
漁師さんが湖の水をくんで飲んでいましたが、やはり波止場付近は少し汚れていました。

でも、こんなかわいいファミリーに出会えましたよ。(クリックで大きくなります)



湖の中にいくつかの島があり、自然がよく残っているそうです。
偶然ながら、指圧師のマルコは太極拳の指導者でもあり、
13日の日曜日に子供たちをつれて合宿をしたばかりのところです。


さて、駐車券の時間はまだ残っていますが、われわれは次の目的地、
世界遺産の「オルチャ渓谷」へ向かうことにしました。

も一度準高速に乗り、再度降りたところはすでにトスカーナの丘陵地帯。
なだらかな丘が続く中を、Montepulcianoに到着。
ホテルは城壁の1歩外に位置しているし、まん前に無料駐車場があって、
ポーターはいないけれど、まずまずの条件です。

Gubbioのホテルは☆☆☆☆、こちらは☆☆☆
建物も城壁内と城壁の外とでは歴史の重みはぐっと違ってしまいますが、
遠距離バスの発着場がそぐそばなので、
ここに数日滞在して、そのバスであちこちへ行ってみようという
Yukoさんにはまたとない立地条件を備えたホテルかもしれません。


チェックインをして、すぐに城壁内へ行きました。
上り坂が続くのでゆっくりとした歩調なのですが、
それでもYukoさんにはきついらしく、Reikoさんが後ろから押してあげていました。
私は、好天気だと呼吸困難が出てくるので冷たく見放しておきました。^^

さて、もう2時を過ぎています。
早くレストランを見つけないと食べそびれてしまう可能性があり、
あせって、その辺の人に聞いたところに入ろうかと思いましたが、
いってみて、そこで食べていた方のパスタを見ると、どうしてもその気になれずに
また少し良いところを探してみました。

どうも表通りでは、観光客用のレストランが多く、価格は安くても味はどうなのかなぁという感じです。
今日はReikoさんが「フルコースを食べたい!」と言っているし
せっかくここまで来たのだから地元の美味しいものを味わいたいと思っていました。

表通りからちょっとそれたところにあるレストランを覗いてみたら、
なかなか雰囲気がよさそうなのでそこに入ることにしました。

実は先にも、そこへ行こうと近寄ったところ、看板に「自然のクーラー」と書かれていて、
エアコンがないんじゃ今日は暑いからつらいかなぁと思ってやめたのでした。
チョークで書かれたメニューもあてがいぶちのような気がしたから。
そのときには中を覗かないで引き返したのでした。

はいったらいきなり奥のほうからご主人が両腕を広げて歓待してくださり、
Yukoさんは、私の知り合いかと思ったほどです。
それくらい満面の笑顔で、こちらに「私の大事な人」と言う印象を与えてくれるイタリア人が最近は少なくなってきました。

店内ではパバロッティーのコンサート風景が大画面に映っていました。
突然ボリュームを上げるからどうしたのかと思ったら、
パバロッティと店主とが「オー・ソレ・ミオ」を一緒に歌ったのです。^^
きっといつもなのでしょうね。
店主は体格のいいかたで、その声量は本職かと思えるほどでした。

すっかり感激したわれわれは、メニューも彼の勧めにしたがって、
3種類の手作りパスタと、有名なビステッカ・フィオレンティーナを注文しました。
これは、ぜひ今回の旅行中に食べようと思っていたのですが、
3人でも食べきれない大きなのがやってきました。


パスタも、ビステッカ・フィオレンティーナも、横についてきたポテトのアロストもとっても美味しく、
地元の赤ワインとともに、どんどんおなかに収まっていきました。

Reikoさんはフルコースといっていましたが、もしも前菜を食べていたとしたら、
きっとお肉は入らなかったでしょうし、デザートなんてとんでもないと言う感じで
3人とも満腹になりました。

食事の合間合間に店主がやってきて、もうこちらが天に昇りそうなくらいのお世辞を並べてくれました。
お世辞とわかっていても、その言い方しだいでは気持ちの良いものです。

遅くに入ったわれわれは最後の客となり、お会計を頼むと
しばらくして「シェフに合わせるから奥に着てくれ」と言うので、3人で会いに行きました。
そのシェフは、なんと彼の奥さんなのでした。

このレストランは、レストラン学校などの協会が発行しているイタリア中の365件の優秀なレストランの中にも入っているところでした。
日本人のコックさんも、インターネットでここを見つけて修行に来ていたこともあるし、
ローマの日本大使館の方がたも、時々来るのだそうで、われわれをも大歓迎してくれたようです。
おおむねどこに行っても日本人は歓迎されますが。^^


さぁ、ゆっくりとお昼を終えたら、この町の散策です。
食後の上り坂はきついので、ゆっくりとゆっくりと。
ところどころからすばらしいオルチャ渓谷の景色が見えます。


たいていどこの町でも、古くからの町は頂上に重要な広場があって、
その広場の周りに、その町の重要な建物、ドゥオーモや、市役所などが建っているので、
そういう広場までたどり着いたので、一応ここ、モンテプルチャーノの町も見学したと言うことで、ゆっくりとホテルに向かって降りていきました。

途中でかわいい手作りの洋服を売るお店があり、Reikoさんは素敵なドレスをゲット。
私は別の店で普段着ようのスカートを2枚。
ブルー系と、茶系のどちらかに決められなかったので両方とも買いました。(笑)

ホテルに荷物を置いてトイレを済ませたら、今度はまたオルチャ渓谷のドライブです。
時間の都合を見て、もしも余裕が会ったらぜひお二人に見せたかったところでお連れしました。

でも、長くなったのでここからは次回に。

私の出不精はかなり筋金入りで、少々のことでは出かけないけれど、
遠くから友人がやってくるとそうも行かない。

イタリアに住んで25年目にして初めて、世界的に有名な
ジェンツァーノという町の「花祭り」に行ってきた。

花びらを使っていろんなイメージを表現するものなのだが、
今年は運良くテーマは大好きなカラバッジョの作品。
彼の絵を基にして、工夫された作品が並んでいた。

当初は日本からはるばるやってきたYukoさんとReikoさんをその町にお連れして、
自分はいったん家に戻り、夕方またお迎えに上がろうかと思っていたのだが、
カラバッジョと聞いては見ないわけには行かない。^^



すばらしい作品を鑑賞し、屋台や音楽や人ごみなどの
祭りの雰囲気を味わい、法外な値段のミネラルウォーターを買ったりして
しばし多くのイタリア人たちに混じってその町を散策した。

外国人の中では日本人が一番多かったのではなかろうか?
この日に予定をあわせたツアーがあったようで、
同じメダルをつけた日本人たちと行きかった。

「何を使ってあの濃淡を表現しているんだろうねぇ」
という日本人紳士の声が隣で聞こえたので、
「コーヒー豆ですよ。煎り方で色の違いが出ますからね。」と説明したら、
怪訝な顔もせずに「なるほどねぇ」と素直に聞いてくださったのも気持ちよかった。

またイタリア人のお母さんが子供に、
「首をはねられてるよ」といっているので、
「有名なダビデとゴリアテですよ。」と余計な説明をしてしまったりした。^^;

写真などでこの祭りのようすを見ていると、
ものすごい人出のようなので今まで敬遠していたけれど、
思ったほどひどい混雑でもなく、来てよかったと思った。

ただ、昼近くになると気温が上昇したせいか、少し息苦しくなってきたので、
メルカートを歩きたいお二人には自由に散策していただいて、
私は木陰で待っていることにしたけれど。

若いころから数えらたいったい何度この映画を見ているでしょうか。

今日の午後、息子がかなり前に買ったDVDで見始めたので、
私は何かほかの事をしようと思いながらも、
ついつい引き込まれてしまって、とうとう最後までしっかり見ました。(笑)

良い映画というのはよい芸術作品に通じるものがありますね。
サン・ピエトロ寺院の中のピエタを朝晩見ても見飽きることがなかったように、
この映画も見るたびに感動します。

何度見ても色あせることはなく、
逆に、自分自身にいろんな体験が積み重なった分、より感動してしまいます。

モノクロのこの映画を息子もいたく気に入っていました。
また、自分たちの街ローマが舞台であることももちろんわれわれには
高得点の要素ではあります。

Via Margutta・・・
スペイン階段に向かって左側の一歩奥に入った静かな通り。
映画の中では子供たちが走り回る普通の下町でしたが、
今や画廊やアトリエの並ぶ芸術家たちの通り。

あの、新聞記者が住んでいたアパートは今もあそこにあるのです。^^

(これは4月11日配信の同タイトルのメルマガと同じものです。)



3月31日、私は息子に駅まで車で送ってもらい、何年ぶりかで電車でローマへと向かいました。

息子を私が駅へ送り届けたことは何度もあるけれど、その日は息子が私を送ってくれたのです。

我が家の新しい時代の始まりです。(笑)

 

久々の電車はすっかり車体もきれいになっていて、(まだ全てではないようですが)

こ1時間、編み物をしながらあっという間にテルミニ駅に着きました。

ローマまでの道路の混雑や、ついてからの駐車場探しなどを考えると

これからはこうして電車で行く機会が増えそうな気がします。

電車 駅のそばの建物

 

余談になりますが、イタリアでは14歳で原付の免許、16歳で125CCのバイクの免許、

そして、18歳で普通乗用車と250CCまでのバイクの免許を取得することができるのです。

昨年暮れの12月27日に18歳になった息子は、タイからの旅行から帰るとすぐに自動車学校へ登録しました。

試験は3月の上旬にあるということで、その日からカウントダウンしていたような有様です。

試験までの期間も仮免を受けて、われわれ両親のどちらかが同乗して、

学校や買い物に、また父親はかなりの遠出もさせていたようです。

無事に免許を取ってからは誰に遠慮することもなく好きな時間に好きなところへ出かけることができ、

やっと自分の足で歩けるようになったときと同じような感慨を味わっているようです。

つまり私は息子の運転手をお払い箱になりました。(笑)

 

さて、話を本題に戻すと、その日以前からネット上でお世話になっていた方の所属する合唱団

八千代市民合唱団がモナコ公国と、ここイタリアに招聘され、

ローマの下町、パンテオンのすぐそばのサンタ・マリア・ソープラ・ミネルバ教会で、

コンサートをなさると聴いたのでそれにかこつけてお目にかかろうと出向いたのでした。

何しろ合唱団として動いておられて個人的な自由時間がない状況なので、

せめてリハーサルの合間にでもお茶をご一緒できればということで、教会へ伺ったのでした。

 

この教会は大昔まだキリスト教ではなかった時代のミネルバ神を祭った神殿があったところに

立てられた教会なので、ミネルバの上にと言う意味の「ソープラ・ミネルバ」という名がついているのです。

しかもここは美術館といっても良いほどに、さまざまな美術品が奉納されています。

長い列を作って混雑するヴァティカン美術館へ無理をしていくよりも、

こういう教会を靜かに周って、そこに来る市民たちのようすなど見ていたほうが

面白い旅になるのではないかと思ったりいたします。

 

ローマでは数すくないステンドグラスのきれいな教会。

教会内部 教会内部

ベルニーニとミケランジェロの作品

ベルニーニミケランジェロ

 

リハーサルが始まると、観光客や祈りに来ていた方々も耳を傾け、

その美しい歌声に感動なさっていました。

というのも私のそばにいた方が「どこから来たのか。すばらしい歌声だ。」といってくださったから。

私は自分のことをほめられたようにうれしく胸を張っていました。(笑)

すばらしいのは日本の八千代市から来た合唱団と、イタリアの地元の合唱団とがジョイントして歌ったこと。

これはイタリア人が指揮を取ってのリハーサル風景です。

リハーサル

さて、友人はあらかじめ私と会うことを合唱団の世話役さんにも伝えてあったので、

リハーサルと本番の間にある夕方のミサの時間にわれわれは教会の外に出ることにしました。

 

最近のグループ旅行ではこのあたりにもこれなくなったようですが、

パンテオン、ナボーナ広場界隈は昔の下町の中心です。

今でも古くて細い通りが入り組んでいて、私は時々迷子になります。(笑)

でも、だからこそ昔のローマの風情が残っていてすばらしいところです。

 

だってほら、ここには透明人間もいるのですよ。

透明人間 透明人間

かと思えば、夕暮れの町に重厚な音色を響かせている方もおられます。

チェロ奏者

 

友人とはナボーナ広場でお茶をすることにしました。

「ナボナは広場の王様です」なんて私が言っても彼女はぽかんとしていました。^^

同じ学年ですが、きっと私は日本の古いことしか覚えていないからなのでしょう。

その昔野球の王選手がまだ現役だったころ、「ナボナはお菓子の王様です。」という

テレビコマーシャルをなさっていたので、それをまねたのでした。(笑)

 

彼女はアイスクリームを食べてとってもご機嫌でした。

彼女はWebの素材やさんをなさっていて、私はとても尊敬しているのです。

同じ学年で、特にそういう専門的な学校を出たわけでもないのに

好きが講じて、素材やさんのサイトをもたれたのですから。

また、母として子育てにも真正面から取り組み、

問題のあるお子さんを抱えたかたがたの話し相手にもなったり、

さらにこうして合唱団で活躍なさって、その生きる姿勢を尊敬します。

 

いまはまた、お義父様の介護という役割も加わり、

サイトの運営も以前のようにはできなくなったということですが、

実際にお目にかかって、その明るさや、気さくなお人柄にさらにファンになったのでした。

 

あっという間に時間になってしまい、われわれはまた教会へと戻りました。

教会の外側はこんなにシンプルなのです。

教会の前にはベルニーニの刻んだ小象がオベリスクを背負っています。

 

教会正面小象の像

この後は本番の準備があるのでお別れしましたが、私は偶然にもその日

日本の母子さんたちをごあんないしていたPaoloと合流しました。

Paoloとローマに住んでいたころは良くこのあたりへ来たものです。

久々に少し歩いてみました。

そして教会前に戻ったときに「コンサートを聴いてみる?」と誘ったら

素直に承知してくれたので、すでに始まっていたコンサートを聞こうと

席を探しだんだん前のほうへ行きました。

でも二人が並んで座れる席がなく、あきらめて引き返そうとしてところを

リハーサルで指揮を取っていた方が、なんとわれわれに最前列の指定席を勧めてくださったのです。

 

最前列のま正面で聞くことになろうとは思っても見ませんでした。

背筋を伸ばして、透き通るような声、暖かいオルガンの響き

エネルギッシュな歌声、優しい旋律にしばし現実を忘れたのでした。

 

 

11/04/2010 Keiko