翌日は、hitomiさんまみるさんYukoさんの3人が一日中私の買い物に付き合ってくださった。
私はひとりでぶらぶらとして目に付いたものを買おうかと思っていたけれど、
いまや買い物は車で目的の店に行って、という形になってしまっているようで
一人では身動きが取れないのだった。
それで、申し訳ないことに私のくだらない日用品の買い物に3人を一日中つき合わせてしまったのだ。
特にhitomiさんには車をあっちへ走らせ、こっちに戻りとご苦労をかけてしまいお礼の言葉もない。
この日は有名な上州の空っ風が吹き荒れていた。
ガーデンセンターで、土を買ってイタリアへ郵送したといったら皆さん笑われることだろう。
だが、本当の話。
ここ数年来、バーミキュライトを探しているが、イタリアではどこにも見当たらない。
園芸店だけでなく、建築資材やさんなどにも問い合わせてみたがどこにもない。
それが目の前にあるのだから我慢ができなかった。
日本では安いこういうものも、輸送費をあわせるとそこそこの値にはなってしまうけれど、
背に腹は変えられない。
パーライトは一度だけ、生産農家に少し分けてもらったことがあるが、
やはりこれも、コンテナ一個分というような量でないと一般には手に入らない。
そこで、バーミキュライトとパーライトをふた袋ずつ買って、翌日郵便局から郵送した。
すでに無事に荷物は着いていて、庭仕事を開始した私の宝物になっている。(笑)
もうひとつ特にうれしかったのは、履物やさんでぞうりを新調したこと。
少しだんびろの普段履きがほしかったのだ。
日本から持ってきたものを敵のようにはいているから、やはり替えがほしかった。
最近はそんなに着物を着る機会はないが、今回実母の形見に少し着物を受け取ったので、
また機会があれば着てみたいと思う。
昔ながらのぞうりと下駄のみを扱うお店で、好みの台に鼻緒をつけてもらい、
運良く素敵な色足袋も見つかって大満足。
hitomiさんちに帰りついてすぐに荷物のこしらえを始めてしばし途方にくれた。
何とまぁいろんなものを買ったことか!
スーパーで納豆まで買ってしまった。(笑)
そういうものは手荷物にして持って帰らないといけない。
日持ちのするもの、日用品などをhitomiさんにいただいた段ボール箱3つにようやく詰め込むことができた。
最後の箱にテープを貼っているころ、hitomiさんの妹さんのご一家がおつきになった。
今夜はhitomiさんちで、親族総出での夕食ということになっている。
なんとうれしいことだろう。
もしも、hitomiさんのお父様がご健在だったなら、たくさんの人に囲まれて
喜んでくださったのではないかと思うと残念だ。
もちろん実際には、介護を必要となさっていたお体なので、
お父様がご健在だったら、hitomiさんちにお邪魔することもなかったかと思うけれど。
妹さんのご主人はそばを打つのが趣味だそうで、今夜も打ち立てのそばを持ってきてくださった。
丁度いい時間にいただかないと味が落ちるのだそうで、夕食時に合わせて打ってきてくださったのだ。
つゆもご自分でおつくりになる。
なんと!
このそばのおいしかったこと!
私は関西の人間なので、どちらかというとそばよりうどんのほうをよく食べるが、
そばも大好き。
暑い日のざるそばはたまらない。
今夜もしっかりとざるそばをいただいた。
このそばのおいしさをうまく表現できない自分が恨めしい。
麺の程よい腰のつよさといい、さっぱりとしたのど越しといい、
こんなにおいしいそばを食べたのはいったい何十年ぶりだろうか。
素人の域ははるかに超えたおいしさだ。
つゆも最高!
台所に押しかけていって蕎麦湯もいただいた。(笑)
また、私のためにいつもスタンバイしていてくださったhitomiさんがいつの間に支度なさったのか
おいしいお肉のたたきや、手作りの伊達巻なども出てきてびっくり仰天。
お姉さまが用意してくださったてんぷらも最高の味だった。
おなかがはちきれそうなのにいくらでも食べたい。
実際この夜はよく食べたと思う。横になったときに苦しいほどだった。(笑)
妹さんご夫妻には「姫」と呼ばれている二人のかわいいお嬢さんたちがおられ、
長女の方は、この3月にめでたくご結婚の運びとなった。
東京へ嫁がれてしまわれるけれど、今や東京と前橋なんてあっという間だ。
数年後にはかわいい赤ちゃんの顔も見られることだろう。
何十年もの間ご両親の介護に尽くされてきたhitomiさん、
これからはうんと楽しいことが続きますように。
今回は写真が一枚もない。
買い物はいいとして、
なぜhitomiさんのご親戚の皆さんと記念撮影をしなかったのだろうかとずっと悔やんでいる。
4人が4人とも、写真のことをすっかり忘れていたのだ。
それほどに家族団らんの気分に浸っていたということだろうか。
若々しい妹さんご夫妻に美しいお嬢さんたち。
見た目もきれいな料理が食卓にいっぱい広がっていたところも
今やわれわれの脳裏にのみ残っている。
28/02/2010 Keiko