Zia

Paoloの母親は4人兄弟の長女でした。

彼女の下に女性、そして男性、最後にまた女性という構成です。

次女の方は若くして亡くなってしまい私はお目にかかったことがありません。

あとは順番通りと言いましょうか姑がなくなり、

三番目の長男が逝き、いま最後の叔母(Zia)が脳腫瘍で最後通告を受けています。

 

当初は全く違う病名での入院だったそうですが、いっこうに回復を見ないので

TACをして脳腫瘍が見つかったということで、発見した時点でかなり進んでいたようです。

Paoloから連絡を受けてすぐに病院へ駆けつけましたが本人の意識は至ってはっきりしています。

 

これまで脳腫瘍にかかった人の御見舞をしたことがなかったので意外でした。

安定剤の影響で半ば眠ったように見えましたがすぐに私だと気がついて手を握ってくれました。

「今日は、母の日だというのにこんなところで何しているの」

と冗談めかしていったら「あなたこそ!」という返事が帰ってきました。^^

 

翌日は更に元気よく、病室に入るか入らないかの私を見つけて

「Keiko!」と大声で呼んでくれました。

まだ他の誰も気が付かないうちにです。

見舞いに来ている皆と談笑し、同室の106歳の女性が絶えずうめいているのが

耳障りだと文句を言い、つまり快活でした。

 

翌日から私はひどい風邪に見舞われて御見舞を控えました。

万が一にも風邪をうつしては大変。

本人はもとより寝ずの看病をしている娘エンリーカにも。

でも、見舞いに行ったPaoloの話では前日よりさらに元気が良かったとの事。

もしかして

もしかして何かの間違いじゃないの?誤診じゃないのかな?

と思えるような元気さです。

もちろんあちこちに針を刺され管を通されてそれなりの痛みや辛さはあるものの

根っから明るい性格のせいか色々と話をして笑ったり怒ったり。

 

きょう、3日ぶりに行ってみたらちょうどまた安定剤を打ったばかりで

半ば目をつむっていたけれど、私の声にまたもや「Keiko!」

「声でもわかったのね。」と手にキスを。

マスクはしていきましたがやはり頬にキスをするのは気がひけます。

まだ私の風邪は完全に抜けきっていなくて喘息持ちなものだから

一度咳き込むと酷い有様で義妹たちは私の背中をさすっていました。(笑)

 

腫瘍が眼球をも圧迫してきていると聞いたのに、

脳の機能にはいささかも影響を与えていないようです。

昔のことも昨日のことも全てよくわかっています。

 

奇跡がおこってくれないかしら。