息子との逢瀬

トリノに住んでる息子が試験を受けるためにローマに来ました。

でも、昨日(6日)の最終に近い列車でやってきて今日(7日)試験を受けて

明朝(8日)一番の列車で帰ってしまうスケジュールだったので

家までやってこないでローマの友人宅に泊まりました。

 

父親のところにと思っていたら時を同じくして父親はロンドンへ。

留守のところに行くのは嫌だったのでしょうか?

鍵は私も持っていることを思いつかなかったのか。

とにかく、今夜だけ会える時間があったのでガールフレンドともども

三人で和食ということになりローマへ迎えに行きました。

 

会うなり喧嘩。

きびすを返していってしまった。

 

私の車を運転したい息子の要求を聞き入れなかったから。

同時に街の反対側にいるガールフレンドを迎えに行くという息子に

今はラッシュ時だから地下鉄で来てもらったら?と言ったことにも不満だったようで

それはGFを蔑ろにしたというよりローマの町のことを私のほうがよく知っていることへの反発かな?

あるいは昨夜2時間しか寝ないで試験に出掛けて

しかも午後の試験の時間がその場で1時間以上も短縮されてしまって

全ての問題を解く時間がなかったから私と合う前から苛立っていたのかも。

 

とにかく母親は辛抱が何より肝心。

まずはGFとコンタクトをとってどこで会えるか再確認して

息子にチャット、「GFの居場所がわかったから一緒に迎えに行こう」

「さっきはパニクってごめんね。」

などと書いて待っていたらチャット上に自分の居場所を表示。

そちらへ車を向けて着いたらハンドルを彼に渡してなんとなく仲直り。

 

GFにも辛く当たっていたようで彼女が電話をしても返事をしない。

そこで私が直接電話連絡をとって、彼女が地下鉄に乗っていることが判明。

そこですかさず当初予定していた和食レストラン

あいも変わらず「おかあさん」へ行くことに。

 

ものすごいラッシュの中を息子が運転してやっとGFと合流。

まだレストランの開店には時間があったので食前酒をとりにビストロへ。

その頃はもうすっかりいい雰囲気。

若者二人はスピリッツ、私はビールでサラミやチーズの盛り合わせ、

ポテトチップス、グリーンオリーブ、ピーナッツなどをつまみ

他愛のないことを喋りながら小一時間が経ちました。

 

そこから歩いて10分ほどのおかあさんへ。

和食レストランには慣れていないGF、しかも彼女はベジタリアン。

そこで料理の内容・材料を知っている私が全て彼女のために注文し、

参考までに枝豆(量が多いので三人で分けた)、揚げ出し豆腐、かっぱ巻きとおしんこ巻き、

お好み焼き(イカもブタ肉もなにも入っていないもの)

 

息子には餃子、天ぷらうどん、揚げ出し豆腐(私とシェア)

舟盛り(刺し身と寿司の盛り合わせ、私とシェア)

追加握りトロ、タコ、イカ(日本なら定番のタコ、イカが舟盛りに入っていないのは

やっぱりイタリア人にはあまり一般的じゃないのかも?)

 

アサヒビールとサッポロビールを空けていよいよ最後のDolce(甘いもの)

抹茶入りチーズケーキ

抹茶入りトルタ

三色団子?串団子?三人ともこれが一番気に入りました。

 

梅酒も飲んで三人共上機嫌。

GFも和食をとっても気に入ってくれたし

息子ももちろん好きなものを食べて仲直りできて幸せ。

わたしは。。。

言わずもがな^^

 

Paoloがこの夜ロンドンから帰ってくるのだけれど迎えはすでに手配しているし

空港での出迎えのサプライズはしないでおこうと決めました。

なぜなら少しビールや梅酒

(お会計の時にまた梅酒をサービスしてくれたのでひとり2杯ずつ飲みました。)

を飲んだ私が家までちゃんとたどり着けるかGFが随分と心配していたので

まっすぐ帰ってそのことを知らせてあげたほうが良いと思ったから。

 

別れ際に息子が「Scusa=ごめん」

「Ti voglio bene=I love you」とわたし。

GFもホッとした様子。^^

こうして約5ヶ月ぶりの息子との逢瀬は終わりました。

 

Keiko

italia-keiko.net

1985年、ローマに恋をして住み着いてしまった私。でも人の生活はどこでも同じ。 泣き笑いはどんな言葉を話していても同じ。だったら楽しく生きたいね。

息子との逢瀬」への14件のフィードバック

  1. 陽介君はまだ素直になれないのかな。
    いや、素直だからマンマに当たってしまうのかな。
    自分の思いを伝えないままその真ん中を抜かして態度だけが表に出てしまうんだね。
    これこれで参ったよ、イライラしてしまう、腹が立つなーーー彼女にはこうしてあげたいんだ、自分としてはこう思ってるんだ、と少し言えばお互いにもっと気持ちよく会えたのにね。
    最後よければすべてよし、ですね。

    愛してるよ、は全能ね~❤
    息子に「愛してるよ」と言えるお国柄 羨ましいわ~~~

    1. 本当にまだ子供なんだよね。
      きっと私が彼の気持ち汲んで先回りしてきたことの害だと思う。
      早く大人になってほしいわ。

      >最後よければすべてよし、ですね。
      まぁね、翌朝も列車の中からチャットしてきてもう一度謝っていた。

      日本語で愛してるよ!は私も言えないと思う。
      イタリア語を直訳すると あなたがほしい なんだけど
      私にとってあなたは大切な人よ。という感じかな。

      いわゆる愛しているには「Ti amo」があるのよ。

  2. >息子に「愛してるよ」と言えるお国柄 羨ましいわ~~~

    ほんとうね
    まみるさんの言う通り 「愛してるよ」 とは なかなか言えない日本人
    ちょっと羨ましいわぁ~~~~   どんないざこざがあっても マンマにだから見せる顔があるってことだと思いますよ。
    そして 最後の一言で 何もかもがO.Kですものね

    我が家にも先日 2年ぶりで次男がやってきました
    昔からほとんど余分なことはしゃべらない息子 相変わらずでしたけれど
    父親とはいくらか話した様子
    元気な姿を目にしただけで 良いかなと 「愛してるよ」 などと言えない母は
    また 今度 いつ会えるのかと思いつつ 後ろ姿に手を振りました。

    1. >2年ぶりで次男がやってきました
      そのくらいの頻度だと喧嘩にもならないともうのですがイタリア人たちはくっつきすぎ!

      謝ってくれることはまったく期待していなかったので嬉しかったです。
      男性は無口な方が素敵ですが、言わなくちゃわかってもらえないことは一応言わなくちゃね。(笑)

      >これこれで参ったよ、イライラしてしまう、腹が立つなーーー彼女にはこうしてあげたいんだ、自分としてはこう思ってるんだ、と少し言えばお互いにもっと気持ちよく会えたのにね。
      ここでまみるさんの言葉を引用するのも変ですが、^^;
      全くそのとおり。
      でも、全てはタイミングが悪かったんですよね。
      もしも大学側が予定を変更していなかればGFも私が待っていたところにやってきて二人して息子を待つという形だったと思うんです。
      だったら何ごとも起こらなかったと。。。まぁことが起こったのでその後の夕食の価値も上がったわけですが。(笑)

  3. ふっふっふ、ふたりとも相変わらずのようでご馳走様(←褒めてますよ)
    Ti voglio bene 覚えておこうっと。
    直接目的語 君をのti+欲しいのvolereですよね+とってものbene
    この解釈で良いですか?
    しかし、問題は、です、使う機会があるかどうか(笑)
    老にも若にも男にも女にも使えますか?

  4. ふたりとも相変わらず、ですか。あはは…

    >直接目的語 君をのti+欲しいのvolereですよね+とってものbene
    惜しいなぁ、最後きっといつもはご存知なのに勘違いなさったんでしょう。
    beneは良いです。
    とっても良いはbenissimo、思い出したでしょう?^^

    老にも若にも男にも女にも四足仲間にも使えます!

    1. あ、そうだ、とっても良いの良いのほうですね^^;
      このへんが所詮初心者なのですわよ。
      直接目的語・間接目的語はイタリア語の肝だと感じています。
      文頭にくるコイツラ(←恨みあり)を征服できたら中級になれそうな気がしています。

      1. 加藤さん、ふたつ目のコメント消しておきました。
        最近スパムコメントが入ることがあるのでしばらく承認制にしようと思います。
        加藤さんはすでに承認済みなのに今回また引っかかっちゃってごめんなさい。
        ということで次回ももしすぐに反映されなかったら再投稿しないで待っててください。

        文頭にくるコイツラは本当に手強いです。(汗)

  5. keikoさん、こんにちは^^)
    大変ご無沙汰しております。ようすけさんと仲直りできてよかったね〜
    最初はひやひやしちゃった。難しいな〜男の子って私も未だにぎくしゃくです
    素直に向き合えないまま何年もたってしまいました、このままだろうか?
    メールマガジンを見たら15年だそうで!すごいですね!
    これだけ長く続けられるって本当にkeikoさんのお人柄でしょうね。
    すばらしい!私のまわりでは(私も含めて)ブログなど2年以内で辞めてしまい人が
    非常に多いです。
    最初hitomiさんのリンクでkeikoさんと知り合えた頃は確か長男が大学生だったような
    今では小学校の教員も慣れてきた30歳で今度結婚します。
    はぁ〜それにしてもkeikoさんはほんと元気でパワフル羨ましい!見習わなくては!
    ってようすけくんのがGFと仲良くKeikoさんご一家が健やかな毎日がおくれますよう
    大分から応援しています^^)

    1. 真由美さん、息子さんの結婚の支度に忙しくなりますね。
      しっかり教員になられて羨ましいわ。
      うちの子は30歳になってもやっと大学を出たところでしょうから。
      まぁ、回り道していますが決して無駄な時間じゃないと思うことにしています。
      今や人生はながーいんですものね。(笑)

      ここにはいろんな出来事を書き込むのでパワフルに見えるかもしれませんが
      そうじゃない日はひたすらゴロゴロしてるんですよ。

  6. >回り道していますが決して無駄な時間じゃないと思うことにしています
      そうですよ、真面目に働いていれば人生遠回りしても、無駄なことは決  して無いと私も思います。
      私の友人で家族4人で永年テイクアウトのお寿司屋さんを営業してい   て、ある日ついに家業が嫌で息子さんが飛び出してしまったらしく、
      全然連絡が取れなくなり、父である友人に”彼どうしてる?”と尋     ねても、始めは”あんな奴、分からん”って言い方だったけど、
      その後地方の外資系のスパーで寿司職人で働いてると、お母さんに連絡  してきたらしく、”良かったね、人生無駄って無いんだね”と彼に言った  ことを思い出しました^^
      
    そして 思い出しました。
     ”Ti amo”って、ヒデとロザンナが ”愛の軌跡” でロザンナが、
     ヒデの歌ってる傍で”Ti amo”って叫んでいましたね^^

    1. Emilliaさん、
      何度もコメントさせてしまってゴメンね。
      画面の右上に書いてあるんだけど気づかないよね〜

      最近、時々外国人がコメントしてきて変なサイトへのリンクを貼っていくものだから
      コメントは私が承認して初めて見られるようにしたのです。

      すでに3日ほどで外国人からのコメントは来なくなったみたいだけれど
      もう少しこのままにしておきますね。

      息子のこともありがとう
      手際が悪いけれど真面目な子なので応援するしか無いですね。

      ヒデとロザンナ、よく覚えてますよぉ。^^

  7. ちょっとしんどかったけど、仲直りできてほんと良かった

    我が家では先日、ここ何年かこじれてた長男と主に主人とのわだかまりが和らぎました。
    主人の仕事の中仕舞いを知らせると、何年かの沈黙無視を脱し、
    感謝と労いの言葉を送ってきてくれたのです。嬉しくて涙がボロボロ。
    結局は意地と甘えだったと思っています。

    Yoske君は苛立ちをぶつけたことを、ちゃんと自覚して修復して大人だなって思いました。
    Keikoさんの対応もバッチリだしね。

    うちの男どもは、みんな突っ張っておりまする><
    でも、もうこんなしんどい突っ張り合いはごめんです^ ^

    1. ほんと、ちょっとしんどかった。(笑)
      いつもなら私も腹をたてるところだけれど、
      とにかく楽しい夕べにしたいという気持ちが強かったので我慢できたのだと思います。
      大学のそばでの出来事だったので車の周囲をたくさんの若者たちが行き交っていたけれど
      みんなとっても素直そうな子に見えて
      うちの子みたいなへそ曲がりはいなさそうだったけれど
      家に帰ったら彼らもそうじゃない時があるのかな?(笑)

      青花さんちも息子さんが折れてくれてよかったね。
      大人になったんだよね。
      ご主人の仕事の中仕舞いとは?

Keiko へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください